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ももた支店:槇原敬之さんのほぼ全曲レビューという名のただ語りたいだけ-なブログをを相方さんとしております♪

01.夜空にピース

まったり過ごしたGWも終わり、槇原敬之ほぼ全曲レビューはいよいよ2010年代に突入です。
デビュー20周年に出されたアルバム「不安の中に手を突っ込んで」

思えば10周年もアニバーサリー出来なくて、20周年の時にもっと槇友さん達とお祝いを楽しめば良かったなぁ・・・なんてウツウツ。

ウツウツと言えば、この夜空にピースの主人公は突然の歯痛に苦しんでいるわけですが、

「お願いだから触らないで‼︎」と
乱暴に払い避けたりしたんだ

このエピソードは実話らしく、なんでそんな事してしまったんだろうと十数年クヨクヨ考えてしまっていたそうで(別冊カドカワ総力特集槇原敬之2010)

あるあるエピソードですね。

心配してくれてたんだと言う事に気づいて後悔することって大抵の人が経験しているんじゃないでしょうか。
そして、心配してくれた人がこの先もう合わない人で、ごめんねとありがとうが言えないって事もまたそれなりにある事だと思います。私たち一般人は後からそう気づいても、心の中で呟くことしかできないけど、マッキークラスになるとこんな風に歌にすることでその人にも届くかもしれませんね。

きっと、触った方もクヨクヨしてたと思うんですよ。触って余計に痛い思いさせちゃったって。
この曲がその人に届いていたら、温かい気持ちになっていると思います。


出だしの大きく息を吸うところも、真摯な雰囲気だし、Bメロからサビにかけてどんどん気分がアガルリズムになってるとことかもすごく好きで、元気になれる曲です。

この曲はマッキー1人で打ち込みをした曲なのだそう。素晴らしいアーティストの皆さんが参加された曲ももちろん素敵なんですが、100%槇原敬之って聞いちゃうと特別な感じが増すわ〜



しかし、そんなイイ曲にも疑問点というのがありまして・・・

心配してくれる誰かに
せめて「ありがとね」と
ピースサインして返せるくらいの
自分になれればなぁ

何故にありがとねと言いながらピースサイン?(疑問に思うのは私だけでもしや普通の感覚?)ありがとうとピースが私の中で繋がらないんですよね。

曲の根幹がハテナ?じゃレビューとしてあかんやろうと、こんな時はあるみちゃんに倣ってググってみよう!って事でWikipedia 様にお伺いしてみました。

ふむふむ。元々はvictory のVサインで、一説にはよると敵を挑発するのに用いられた・・・ん?歌詞の趣旨と離れそうじゃない?(汗)

日本では楽しさや親愛の情を意味する・・・こちらの方が近そうですね。
ピースサインって写真を撮る時くらいしかしないんですけど、歯痛の時に楽しくは無いだろうから、親愛の情を向けながら「僕は大丈夫だよ」って事を伝えようとしているのかな。

最近のマッキーがピースサインしてるかどうか気にして見てみようと思います。

もう1つの疑問点が

心配そうに見てた ex-girl friend

これまで使われてない ex-girl friend というワードが使われているところ。
ここは「君が」にしてもそれほど収まり悪くないように思いますが、どうでしょう。
こちらの疑問は解けてないので、ご存知の方がいらっしゃいましたらインスタのコメント欄に情報求む、です。よろしくお願いします。


最後にこの曲で一番好きなフレーズをご紹介します。

人生の時間は限りがある
生まれた日からただ減っていくだけ

・・・それこそ小学生の頃くらいからそう思って過ごしてきたんですよね。枯れた小学生でした(笑)
最近はさらにそう思います。このゴールデンウィークもほぼほぼ、ぼーっと過ごしてましたが、GWって大阪でコンサートしてる事がここ数年は続いていたように思いますが、ライブ(マッキー)を取るか、旅行(家族)を取るかで悩んでいたのが幸せな時間だったなぁって思います。
ぼーっと過ごせるのもまた幸せなんですけどね。

当初このGWはムロツヨシさんの舞台だけが楽しみでしたが緊急事態宣言で2回も延期になっちゃったんですね。2回目の時は流石にもう中止かなぁと思ったんですが、延期を検討してくれてて、しかも「延期じゃなくロングラン決定」なんだと、ポジティブなムロさんの言葉に救われました。

マッキーのライブもロングランの後半に行けるのを待っていると思って今はDVD三昧でもすることにします。

映像と言えば、この曲はシングル曲でも無いのにMVが作られたんですよね。
歯医者さん姿のマッキー素敵です♡
近くにあったら通い詰めたいくらいですが、歯医者さんビジュアルよりも腕重視。
いや、マッキーは手先も器用そうだし案外名歯科医になれたんじゃ?とか思ってしまいます。

最後にと書いておきながらまたもや発散しそうなので、本日はこれでおしまい。
それではお休み明けからもどうぞ宜しくお願いします!

10.Firefly〜僕は生きていく

夏の虫と言えば、セミとホタルとカブトムシ(クワガタ派の方ごめんなさい)

このシングルが出た時に、次は Beetle をタイトルにした曲を作ってくれるんじゃないかとも密かに期待してたんですが、
いつぞやのMステでマッキーがaikoと共演した時に、あれ(カブトムシ)かけたら僕もう引退しますって言ってたので、これは書いて欲しいと祈ってる場合じゃないなと切り替えました。

マッキーならどんな風にカブトムシを描くのか凄く気になるけれども、まだまだ引退は先でお願いしたい。

けれどもし引退となるとしても不祥事で、ではなく、マッキーがもう活動しきった!とそんな思いになったからの方が断然いいので、30〜40年後には Beetle を発表してマイクを置くというのも・・・くぅ(/ _ ; )


カブトムシはまだまだ先の話として、今回モチーフになっている Firefly(ホタル)に話を進めましょう。


出だしのサウンドはピアノを中心に構成されていて、エンディングこそエレキが入るものの、全体的にピコピコは無く、自然な音で耳を楽しませてくれます。

バラードでは無いところが捻ってあるなと。

ホタルと言えば優雅に夏の夜空を漂うイメージでセミ以上に儚い存在と言うのが一般的な見解ではなかろうかと思います。

都会では生きていけないし、大きな音で鳴くわけでもない。

しかし、この曲の中では淡い光ではあるものの、暗闇の中での希望の光と蛍の光を重ねて、「心強い存在」として扱われているんですよね。

思えば、シングルジャケットもマッキーが見つめていたのは都会の夜空を舞う蛍でした。

田舎の清涼な環境ではなく、都会でも輝ける強さが与えられた蛍。

冷たい風が吹く秋の空へ
恐れず僕の先を飛び
進むべき道へと導く
淡い蛍のように

ホタルは初夏の訪れを教えてくれるので、成虫になってからの寿命は短く、秋どころか夏の終わりですらも迎えられないだろうし、夏でも気温が低めの時はあまり飛ばない。
本来の姿からすると、秋を恐れずに飛ぶと言うのはピンとこないところもありますが、そこはやはり、タイアップされた映画のイメージに沿うようにという配慮なんだろうな。

その映画 KIDS は心と身体に傷を負った若者3人を中心にしたヒューマンドラマのようで、キャストを見ても「映画観ておけば良かったー」と後悔しております。

あらすじを読む限りマッキーの主題歌流れたら泣くだろうな。


ホタルのイメージだと、Cicada のような曲調の方がしっくりくるけど、それに比べるとテンポが早いのは希望の光が必要な映画の主人公世代の若者たちに向けてのメッセージだからと考えることができるんじゃないでしょうか。

もちろん若者だけでなく、我々中高年(←自分で書いてちょっと凹む)にとってもジワジワとエネルギーが貰える、元気になれる曲です。

そんな中高年の私。

最後の曲はあるみちゃん担当と言うのしか頭になくて、手持ちのアルバムが初回盤でmerry-go-round が入っていたのもあって、次の The Average Man Keeps Walking. のレビューを書きそうになってたのはここだけの話。

それでは

先輩、来週のレビューよろしくお願いします!

08.Hey...

「この歳になると・・・」
そう言って Design & Reason のツアーで語ってくれたのはこの曲の「君」の話。

「死」をテーマにした曲を作る事で生と向き合うという事に取り組んできたマッキー。
Neowing のインタビューでも、ここ10年(2008年時点)くらい曲作りのテーマとしているのが、生きる死ぬ事の本質に触れる事だと語っていました。


今回のアルバムの中で敷いて一番のお気に入りをあげるとしたらこの曲だというだけあって、ひときわ心に響く一曲に仕上がっています。

そんなご本人イチオシのこの曲はマッキーのし実体験を元にしている事は有名なお話。

Hey...というタイトルだけではどんな曲か想像できませんが、マッキーのソウルメイトであり、英語の先生でもあった方が亡くなられた悲しい出来事がテーマになっています。

だけれども、葬送曲のような重苦しいものではなく、風に乗るようなメロディが優しさに溢れていて、人が人を思う気持ちがギュッと詰まっているところがね、これまた涙を誘うのです。


友達を亡くすと言うのは幸いまだ多くは経験していないけれど、やはり自分より年上の人が亡くなるのとは違った、なんとも筆舌し難い悲しみがありますよね。

私も中学の時に病気で友達が亡くなり、学校が違ったのでそんなに頻繁に会う子ではなかったけど、あの夏のセミはひときわ喧しく鳴いていた事と、お友達が来てくれて良かったねと真っ赤な目で語りかけるお母さまの顔と、笑顔の写真は今でも鮮明に覚えています。

そんな思い出と、父が亡くなった時のことが思い出されて、何度聞いても涙腺崩壊。
私の他にもコンサートで涙している方、たくさんいるのを背中で感じています。

ファンも同じように歳をとって、いろんな経験を重ねてきたので、自分の記憶とも重なることが多いのでしょう。それに、もし自分に似た体験が無くても、グッとくる歌詞が綴られていて、心の琴線に触れてくる。

涙はストレスを溶かして流してくれると言うことはよく言われていますが、もし皆さんが泣きたいのに泣けない時はこの曲を聴いて、心の鍵職人が作ったこの曲のせいにして泣くというのもありかも知れません。

パソコン整理していたら
あの日君がよこした
長いメールを見つけたよ
返信のマークがなかった

そこに居る(有る)のが当たり前と思っている間は、なおざりにしてしまう事はままあって、亡くなってから後悔すると言うのはもちろんその典型例なんでしょうが、閉店とか、廃線とか、そんな言葉を聞いて急に惜しむ気持ちが湧いてくると言う心理は何なんでしょうね。

活動休止もそうです。曲を聴く回数とか、会報や昔の雑誌を読む時間が、レビューを書いているせいもあるけど、ググッと増えましたもの。

はい。神様に力一杯つねられてもしょーがないです。
失くしかけて幸せの意味を再認識させられるという。

今はもう一度声を聴きたいと思う気持ちを、私たちに出来る形で応援にかえて、届いている事を祈る、それくらいしかないケド、神様にごめんなさいして、自己満足でも続けていきたい。

毎日君の無事を祈ると
決めたくせに
疲れるとさぼってしまう
こんな僕を許してくれるだろうか?

(あ〜ちょっとこのレビューを隔日アップに切り替えている今は耳が痛い;笑)

話は変わりますが、これ↑許してくれるのを分かってて聞いてますよね。
そんな気の置けない友人だった事が伝ってきます。

死を受け入れる聖人君主になりなさいではなくて、良い意味で人間臭さを感じられるのがこの曲の良さなんだろうなぁ。


Hey...

その先の言葉が伝えたい人に伝わりますように。

05.Orange Colored Sky

人らしく生きる事と
引き換えにしてまで
何を僕は欲しいというのだろう

ちょっと聴くと意味深に聞こえるワードですよね。ブラックな匂いのする歌詞ですが、そこはやはりドラマ主題歌という前提があるからなんじゃないかなと思います。

ドラマに合う曲を作るのと、曲があってドラマに選ばれるという2パターンあると思いますが、この曲は前者だったんじゃないかな。知らんけど。

そのドラマは課長島耕作
wikiによると1980年代前半から、1990年初期を舞台として日本経済の末端で働くサラリーマンのリアルを描いた作品のようです。


その時代のサラリーマンのリアルは伝え聞くことでしか分からないけど、そんな私が聴いても、中堅どころのサラリーマンの心情が随所に散らばっています。

マッキーも社会に出る前の年代なはずなのですが、そこは妄想力のなす技なのでしょう。

思えば2000年ごろからブラックという言葉を見かけるようになって、その後、このアルバムが発売された2008年ごろから過労死がニュースに取り上げられたり、2013年にはブラック企業流行語大賞のトップテンに選ばれたりもしました。

しかし、それ以前から、逃げ恥のみくりちゃんの名言である「やりがい搾取」の状態は日本企業の中にごくごく当たり前に存在していたものだと思われます。

この曲の主人公もまさにそんな環境で働いているけれど、それに疑問を持つ。

そして、夕日に映えるオレンジ色の雲に感動し、自分の心に素直になれた主人公は、自分を奮い立たせるかのようにこう思うわけです。

ものに溢れるこの街で
信じたものを貫いて
食えなくなって
野垂れ死ぬのも悪くない

他に夕日をモチーフに使った曲としては「どんなときも。」がありますが、焦る気持ちを夕日に溶かしていくと、そこには自分の正直な気持ちが残るんでしょう、きっと。

中間管理職の決意表明なのか、マッキーの声も、いつもよりもいい意味で粗野で、とにかくがむしゃらに前に進んでいく、いつもの優しさではなく、力強さを感じられる歌い方になっています。


バンジョーが使われているという共通点があるせいか、Turtle walk をふと思い出します。

ウサギもカメもそれぞれのペースでゴールしたけれど、世の中には途中で挫折する人だってもちろん多いわけですよ。
だけども、例え挫折したとしても、自分を貫く事で後悔しない人生にすることが出来るんだよと、その事をこの曲で伝えたい事なんじゃないかなと思ってます。

働き方改革も打ち出され変わりつつある今の時代にはそぐわないところもあるのかも知れません。
ドラマ、再放送があるなら見てみたいなぁ。
そしたらもっとこの曲の理解が進むような気がします。

04.君の後ろ姿

誰よ最近のマッキーはラブソング歌ってないなんていったのは!

確かにライフをテーマにすることが多くなってきて、コンサートなんかでマッキー自身もそんな発言をしてたけれども

あるじゃないですか

ヤバイくらいにせつない片思いの曲。

マッキーのラブソングを集めたNoriyuki Makihara 20th Anniversary Best LOVEにも収録されていて、君は僕の宝物や LOVE LETTER といった、シングル曲でなくともファンに絶大な人気を誇る曲と肩を並べる至極のラブソングでございます。

そう僕らは友達 少なくとも
君は僕のことをそう思っている

友達以上恋人未満とはよく言うけど、ここでは友達以上にはなり得ない2人の関係性が別れ際のシーンを用いて描かれていて

それじゃあまたね

そう言って、サクサク帰る君と、その姿が見えなくなるまで見つめる僕。

僕は自嘲気味にこう呟きます

笑ってしまうくらい片思いだ

こんな姿、もうカッコ良くて惚れられるか、気持ち悪がられるかの2択ですよ。

そして君と僕の場合は後者だろうと分かってるからこそ、君の後ろ姿を見送る時間が失われないためにも振り返って欲しくないと思っている。
だけど、心の奥底では気づいて欲しいとも思っている事の仄めかしがすごい。

振り返らないことを願うけど
一度も振り返ったことなんてない

ため息が出るくらいの切なさの極み。

この曲はメロディラインはひねったものではなくアレンジも比較的シンプルなんですけど、いや、シンプルだからこそと言うんでしょうか、このサビの部分で一気にキュウっとさせられます。

シンプルイズベスト。塩だけで握ったおむすびみたい。

乾いた風が運んできた
遠くの無邪気な子供の笑い声

心情と情景を重ねた表現も堪りません。
乾燥する冬の季節なのでしょうか。寒さの中、それでも君の後ろ姿を見つめる僕。

・・・少女漫画に出てきそうなキュンキュンくる槇原敬之らしいラブソングでございます。

こう言うのに弱いんだよなぁ。とつくづく思います。
おじいちゃんになってもたまにはこんな片思いソングを作って欲しいなぁ。

02.幸せはタイヤを穿いてやってくる

まずは、本アルバムのインタビュー記事がNeowingに掲載されてるのでぜひ検索してみていただきたい。

そして、一言、マッキー のインタビューに物申すことができるとしたら・・・これだけは言いたいのですよ。

BGMにするのは無理!!

謙虚にBGMじゃなくて、どの曲も人生というドラマの主題歌にもってこいです。


そんなアルバムの2曲目は、君とじっくり、アレやこれや検討してやっと2人とも気にいる一台に出会うお話。

新しい車を迎えて最初にカーオーディオで流すのに最適なハートフルナンバーでございます♡

なんだかちょっぴり懐かしいさを感じるんですけど、昭和歌謡に感じる懐かしさではなく、君は僕の宝物〜UNDERWEARあたりのアルバムの曲っぽい。
槇原敬之の歴史の中での懐かしさ。

最後サビを繰り返す前の間奏でエンジンをかける音が入ってて、こういう小技を入れてくるあたりさすがマッキーです。

しかしながら、ごくごくこっそりと仕込む程度にこれまでと違うなと感じるところがあって、メロディの節々で今までのマッキー とは少し違う跳ね方をしているような気がするんですよね。
それもまた留まることを知らない進化なのでしょう。


さて。話は変わりますが、妄想家としては、どの車を買ったのか、車種が気になるところ。

初めての場所に戸惑って
隠れる犬みたいだ

ゴツい車だと戸惑って隠れる感じがしないw
それに街乗りっぽいし。

新しい街を子犬に
覚えさせるみたいに

パッと思いついたのはフィアット500

かの有名なルパン三世カリオストロの城で乗ってたやつですね。
(単純にいつか私が乗りたいだけですw)

フィアット500だとしたら、ようやく決まったという感じではないかな。
あの車は憧れてコレ!と決めて買う車じゃないかと思うんですよね。

検討してるのが新車じゃなくて中古なんだとしたら、年式とか、色とかで悩むでしょうけど。

新車の前提でいくと、軽自動車のどれかでしょうか。
歌詞の中で「未来も」というワードが印象に残るんですけど、◯ラだと安直過ぎるかな?

車メーカーとか、中古車屋さんとかのCMソングに選ばれててもおかしくない仕上がりです。実際にエイベックスさんに移ってタイアップはめちゃ増えましたし。
ぶっちゃけ狙ってたんじゃないでしょうか?・・・知らんけど。

そんなタイアップ曲目白押しのこのアルバムの表題は意趣返しというか、タイアップでオーダーされた曲達を Personal Soundtracks と名付けることでひとつのまとまりにした印象を受けます。

不安の中に〜もそうですけど、改めて聴くと名曲ばかりなことに気付かされます。

"交互にレビュー"を言い出したのは私ですが(笑)ちょっと後悔しつつあります。

ですが、書いてもらった好きな曲のレビューを読むのも、やっぱり苦手な曲のレビューを書くのも、ファンとしてさらに深みに足を入れるきっかけになるのでは無いかと思います。

こんなマイナーなレビューブログを読んでくださっているみなさんも、もう手遅れなので、観念して一緒に深みにハマりましょう!

11.五つの文字

3月も今日で最後。明日からまた新しい生活が始まるという方もいらっしゃると思いますが、ツインタワーズ大絶賛のアルバム『悲しみなんて何の役にも立たないと思っていた。』もいよいよ最後の曲です。

そんなラスト飾る五つの文字ですが、改めて聴くとちょっとアルバムカラーとは異色に感じません?

う〜ん。どこがとは言えないけど、どちらかというと前作に入ってそうな曲だなぁと思って時系列を確認してみると、

めざにゅ〜のテーマソングとして使われていたのが2006/3/1-2007/3/31

LIFE IN DOWNTOWN のリリースが2006年2月22日だったので、時期的には『悲しみなんて』の中でも初めの方に作られたんじゃなかろうかと推測します。

LIFE IN DOWNTOWN tour のセットリストにも加わってたからその印象も強いせいかもしれません。

タイトルの五つの文字は『ありがとう』の5文字の事ですが、漢字でいうと『日日是好日』が歌詞を説明するのにぴったりな言葉だなと思いました。

今日という1日は平凡に過ぎたとしても素敵な事なんだと、あたりまえと思わずに感謝しているというメッセージが込められた歌詞は、決して、君も1日1日を感謝して生きなさい、なんて押し付けはせず、あくまで、僕はこうなんだということを、横ゆれのステップを思わず踏みたくなるような優しいメロディに乗せて伝えてくれています。


「あたりまえ」で思い出すのは『君は僕の宝物』ですけど、今回の曲では恋愛の枠を超えて、人生観を捉えていて、青臭さ(←これもまた魅力ですが)が抜けて成熟した印象です。

ありがとう。大切な言葉だと小さい頃から教えられてるはずなのに、何にでも感謝の気持ちを持つことって難しいですよね。それこそ悟りの境地に立たないと真の意味では理解できないのかも知れません。

そういえば、小学校の頃にオアシス運動ってやってましたよね?これって地域柄や時代によるものなのかな?
親指を隠すのもそうだけど、狭いと思う日本列島なのに、共通する文化もあれば、地域特有の文化もあって面白いなぁって思います。

ライブツアーで、遠征できた時も、地元しか行けなかった時も、ご当地特有のMCがあると嬉しくて、観れないと“ぐぬぬ”ってなるけど(苦笑)それもまた思い出なんだと思って、参加したファンの方の感想を読んで参加した気分を味わうのもまた一興です。

ライブはナマモノだから、一期一会なマッキーをまた表現して欲しいなと思います。