TwinTowerTours (m)

ももた支店:槇原敬之さんのほぼ全曲レビューという名のただ語りたいだけ-なブログをを相方さんとしております♪

4. 2つの願い

日用品や雑貨も売ってるアメリカのPHARMACYをイメージして作られたこのアルバム。この曲をPHARMACYで売ってるものに例えたらバスソルトかな。デドックス大事でございます。

 

たいていの曲は「◯◯ヴァージョンの方が好き♪」というのがあるけど、この曲ほど、どちらか選べない曲はない。なのに、

2つの願いのひとつはこの僕が選ばなきゃ

なんて、どっちのアレンジが好きか選べと言われてるような気がする(気がするだけ)ドM垂涎の曲となっております。

冗談はさておき、VERSION Ⅱ とシングルverは両雄並びたっちゃったよ的な凄さがありますので、ぜひ聴き比べてください。

 

友達に "シングルがそのままの形でアルバムに入っていると損をした気になるから変えてよ" って言われて・・・。(GB 1994年12月号)

グッジョブ!グッジョブ!ですよマッキーのお友達さん!!

SELF PORTRAIT の時に思った事をそのまま言ってくれる人がいたとは!というか、やっぱりみんなそう思うよね??いやーその一言が無かったら生まれなかったアレンジだと思うとホント感謝しかございません。ありがとうマッキーのお友達さん!

 

そんなどちらのアレンジも捨てがたい2つの願い。もちろん歌詞もマッキー史上最高傑作に分類されると思っております。

今朝からずっと雨音の 隙間に耳をすましてる

ワビサビ極まる言葉の選び。AメロBメロは他のマッキーソングと比べて低音で、音域ギリギリのところなのか、ちょっと声が出しにくそうです。自分で作曲するのに敢えて歌いにくい音域を入れてくる。苦しさ、葛藤する心の内を反映する狙いのひとつだとしたら・・・。

・・・ノリユキ、おそろしいコ!

 

そして、なんと言ってもこの歌詞↓が素晴らしい。前世でどんな善行を積んだらこんな作詞ができるギフトを持って生まれ変われるんだろう。

フロントガラス雨粒を 赤信号がルビーに変える

きっと僕があげたくて 君が欲しかったもの

雨の日に赤信号で止まるたびに雨粒のひとつ一つに想いを寄せて口ずさんでしまいます。

(赤く変わるのは赤信号よりもブレーキランプの影響の方が強いような気がしなくもないですが、歌詞として赤信号の方がスマートだし、信号が赤になってる事に違いは無いですよね)

以前どこかで "君の誕生月は7月なのかな?" と考察されていたファンの方がいて、なるほど!と思いました。

ルビーの石言葉を調べてみると「純愛」や「深い愛情」などがあるみたいです。丁寧に説明さてれるサイトもありましたが商業的な感じだったので敢えてリンクは避けております。

君はルビーという「物質」でなくても何らかの形で愛情を伝えて欲しかったんだろうなと、学生当時は純粋に思ってました。この記事を書くにあたってもう一度調べてみると「権力者が求めた宝石」という説明も出てきて、それを見た時に、僕があげたかったのは愛情だけど、君が欲しかったのは権力(もしくは富)だったんじゃあ?という疑念が横切りました。。。私も世間の酸いも甘いも経験して濁ってしまったのを実感した次第です。

 

さて、当時ほかに感じてた事といえば、「海外旅行するのなんでナイショだったんだろう?」と「タクシーとか贅沢!」です。

映画館をでたらすぐタクシーを捕まえよう

映画館ってたいてい繁華街か車で行くようなショッピングモールに入ってるから、タクシーで帰るなんてセレブというか、それなりの地位の人物とお見受けしました。レイトショーで終電がないパターンも考えましたが、出掛けたのがまだ日が明るいうちのようなのでその可能性は低いでしょう。

私が貧乏性なだけなのか?いまだに私用でタクシー乗ったことは数える程しかございません。贅沢は敵でございます。マッキーに散財してる身なので説得力は皆無ですが。そこは生活必需品のくくりなのですよ。

話が逸れましたが、こんな詩が浮かんでくるのは芸能人ならではの感覚なんだろうなと、ちょっぴりマッキーが遠い存在(そうなんだけど)に感じた曲でもあります。

 

あるみちゃんはこの曲でも何の映画だったか気になってるのでは?と思ったのでシングル作成に取り掛かったSELF RORTRAIT TOURをまわっていた94年の梅雨の季節に日本公開になった映画をググってみたら、天使にラブソングを2 がヒットしてきました。(2020/7/28追記:2つの願いのシングル発売日は1994/5/25と映画が日本公開される前なのでこれとは違う映画です)

着替えをしてドアをあけたら 雲間に日がさしてた

2つのうちのひとつはジャストタイミングで叶ってしまいます。そもそも、止まない雨はないので、主人公は初めから覚悟をしていたのでしょう。だけどちょうど出かけるタイミングで晴れるのは神様の意図をかんじなくもないですね。天気と同じく晴れやかな気持ちで一歩を踏み出す、そんな「僕」に次は素敵なラブソングが届きますように。

 

 

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