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ももた支店:槇原敬之さんのほぼ全曲レビューという名のただ語りたいだけ-なブログをを相方さんとしております♪

08. オオカミ少年

「困っちゃうんだよなぁ」や「恋はめんどくさい?」の流れを組むおちゃらけソングのフリをして魂の叫びが込められているそんな一曲。いや、むしろこれらの曲の方が風刺画のようにメッセージ性は強いのかも知れません。

本家イソップ童話オオカミ少年は「ウソをつく子供」につけられた通称でしたが、曲中では「まだ本当の恋愛を知らない男の子」が主人公です。

踊るオオカミの群れの中で

僕は月に向かって叫ぶ

当時マッキーが寄せていたコメントを読むと、どうやらオオカミの群れは『一部の感情が希薄な若者たち』を指すようです。箸が転んでもおかしい少女時代を過ごしてきた私にはピンとこなくて、むしろオオカミの群れは恋愛に浮かれている少年たちを喩えているのかと思ってました。目指せ送りオオカミ!みたいな(笑)

そんな若者たちの中で自発的に愛に目覚めていく少年を歌ったのだそう。むぅ。思った以上に奥が深いようです。『めんどくさいところを避けて通ってもいいの?』と、マッキー自身への問いかけでもあるそうです。

Somebody, Tell me.

いつもなら、神様教えてー!となりそうなところですよね。誰か教えてと言いながら、答えは自分で見つけなきゃ誰も教えてくれないんだよということをコーラスで匂わせてくるという。

そして、マッキーには珍しくラップ調の間奏が入ります。

面倒くさいんじゃない だって

僕の肩にぶつかりながら歩いていく人たちも

テレビで流れる楽しいニュースも悲しいニュースも

もう全部誰かの事じゃない

それでもいいの?

ちょっと無機質で冷たく感じるその問いかけは自分自身を俯瞰してみているもう1人の自分でしょうか。無関心なままの方が傷付かずに済むけどいいの?と。

愛する人を探すため

僕は言葉を覚えていく

愛する人を探すため

僕は服を着て 髪を切る

言葉を覚える事もそうだけど、自分の好きなようにオシャレをするというのも成長の証なのでしょう。

森を飛び出したオオカミが無事に愛と出会えていますように。

 

奥が深〜〜〜い曲でしたが、まずはリズムを楽しむってところから入っていいと思います。

えっ?最後になってから言うなって?(笑)

とりあえず、もしコンサートで聴くことができたらノリノリで踊るオオカミになりましょう!

 

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