TwinTowerTours (m)

ももた支店:槇原敬之さんのほぼ全曲レビューという名のただ語りたいだけ-なブログをを相方さんとしております♪

11. Such a Lovely Place

眼前に広がるパノラマ。瞼を閉じるとまるでヒマラヤ山脈に朝日が差していく様子を山の頂と同じ高さから見ているような感覚にゾワリとする。

もちろん登った事はありません(笑)

が、世界紀行番組なんかでドローンで自然を撮った映像を観ることも増えて、まさにその感覚を音で表現してる感じなのです。

空間の広がりと心地よいスピード感があって、聴くだけでめちゃくちゃ癒される。
2番と大サビの間奏のギターソロがまたイイ味を出しています。

Such a Lovely Place (以下、SLP)は1、2を争う推し曲でして、うたたねとどっちが好きかと聞かれたら、数日悩んで結論が出ないこと間違いなしでございます。

たった数日かい?

と思われるでしょうが、大抵の悩みは一晩寝たら忘れるタイプなので、起きてまた悩むというのは相当なものなのです(笑)


そして、うたたねのレビューでは、SLPからHSHまでの4枚が特に好きなアルバムと書きました。
この4枚にはそれぞれ四季を感じるところがあって、SLPは春のイメージです。

収録曲は必ずしも春を歌ってないけど、このアルバムのテーマがタンポポだという事に起因して、そう感じるのでしょうね。

雪解け水はまだ冷たいものの、柔らかい日差しが届くそんなイメージ。

タンポポは、小さいお子さんからおじいちゃんおばあちゃんまで、そして世界中で知られているだろう可憐で生命力に溢れる花ですよね。
マッキーの歌声にもいつもの優しさに加えて、強い意志が醸し出されて魅力が溢れ出しております。

ないしょで出て行った君を
誰も裏切ったなんて思ってないよ
心配しなくていい

別れた友達を想う曲で、ちょうど遠く遠くと反対で、主人公は見送る立場。

見送る立場の曲というとLOVE LETTERが一番手に上がってきて、それはもう切なさが辛抱たまらん曲に仕上がっていますが、SLPには恋心とは違った切なさがあって、これがまた良い。

旅立ちがナイショだったって事も上述の曲とは違っていて、それゆえに辛い別れだった事が想像できます。

とても愛されている君にちょぴりジェラシー。

君はいつ気がつくだろう
悪戯をするように
僕らがたくらんで
鞄に忍ばせたあの種のことに

こうして(ほぼ)全曲レビューをしていると、新しい気づきも出てくるわけでして、
ここまでの曲で “君と僕(=僕らに君が含まれる)” じゃなくて “君と僕ら” という構図を取るのはマッキーの曲の中では珍しんじゃないかと。

特別な曲という印象が加わって、発売から20年以上経ってなお、ますます好きになってしまいます♡

You were born to be loved

ラストの英詞からも、君が愛された存在だったことが良く伝わってきて、めっちゃ好きでしてね。

好きといいつつ、ここだけの話、ちゃんと聞き取れてなくて、You'll be born to be loved と思ってたんです。
もう一度巡り合えるように輪廻転生を願って。

So, let me say hello and welcome

そうして運命の出会いを果たしてもう一度「やぁ!」って言葉を交わしたいんだとばかり。

漫画思考ですね(笑)

しかし、生まれ変わらなくても出会いをやり直すことはできますものね。

何はともあれ、歌詞カードにはコーラス部分は書かれてはいないので、個人的には、幻聴でもいい、これからも公式資料でwereと見るまでは will と思っておこうと思います。

というのも、ラストのSLPからもう一度、うたたねが始まってもなんの違和感もないというか、
『あっ、1曲目に戻ったのね』という感じがしなくて、いつまでもエンドレスリピートで聞いていられるんですよね。

終わりと始まりをつなぐ。そんな名曲の紹介でした。


最後に萌ポイントだけ、言わせてください。

ここにはちゃんと愛がある

このとき、テノヒラで心臓をポンポンとする仕草がたまらんのです。
あぁ、思い出しただけでめまいが!(笑)
心臓を鍛えて行くのでまたライブで歌って欲しいなぁ。