TwinTowerTours (m)

ももた支店:槇原敬之さんのほぼ全曲レビューという名のただ語りたいだけ-なブログをを相方さんとしております♪

11. Ordinary Days

いよいよアルバム「太陽」もラストの曲になりました。
本当なら過去の雑誌とか会報とか読み返してレビューした方が良いんでしょうけど、今回もその時間が取れなかったので、もしかしたら過去にそれらを読んだ記憶のかけらを覚えているところもあるかも知れませんが読み返すことはせずに書いております事をご了承下さい。

アルバムと同じタイトルを冠した曲が収録されている時は1番最後に配置される傾向にありますが、たまに7曲目とか、後ろから2曲目な事があります。

この Ordinary Days は大好きな曲で何度も聴いたはずなのに、いざ聴こうとして次のHome Sweet Home を手に取ってしまったのは一度や二度ではありません。
物覚えが悪いだけかも知れませんが(汗)受ける印象がすごくHome Sweet Homeっぽい。
ここ共感してくれる人がいたらすごく嬉しいです。

手紙で言うと太陽までが本文で、Ordinary Days は追伸の部分・・・いやちょっと違うかな。手紙を受け取った相手の返信のような感じ。
手紙の宛先は自分自身で、その自分自身からのお返事というのがしっくりくるかな。

太陽が作曲した時点での現在だとしたら、過去(Cicada)と現在と未来(Home Sweet Home)を繋ぐようなそんな役回りも担っているように思います。

ちょうど蝉が鳴き始めた
日差しの強い午後
必要とされていると思いたい
君はそう言っていた

いつもは「僕」の目線で詩を書かれている事が多いですが、この曲ではまるで「君」にマッキー自身を投影しているかのように描かれています。

蝉(cicada)が鳴き始めた(発売されてすぐの)あの頃はオゾン層を失った地球のように陽射さえも攻撃してくるかのような夏でした。

玄関先の君の影がまだ
焦げ付いている歩道

ここは解釈が難しいところですが、スタート出来なかったshadow pictures tour への未練と後悔。その時間に止まったままなんだと言う事を言いたかったのかな。


ファンの存在は倫理の防波堤にはなれなかったんだという無力感に勝手に襲われていた事もあって「必要とされていると思いたい」マッキー自身が周りに必要とされたいと思っていてくれたらどんなに良いかと、そんな願望への光をこの曲の中に求めていたんだと思います。
この曲にどれだけ救われたことか。


昨日のレビューであるみちゃんは太陽を歌ってくれている間は大丈夫な気がすると書いていましたね。太陽は cELEBRATION では必ず歌ってくれていて、それは Time Traveling tour にも引き継がれていました。それぞれ聞き手によって依代としている曲が違うって事は、いろんな曲に同じ想いが散りばめられているって事なんだと思います。

気持ちは歌に 歌は空気に 愛は光に
愛は大気に溶ける 光になる
愛のない 気持ちのない歌は大気にとけないんだよ
(僕の地球を守って/日渡早紀先生)

木蓮パパのセリフを記憶の引き出しから引っ張り出したので一言一句正確ではないかも知れません

大好きな漫画のひとつですが、いかんせん実家に置きっぱなしなので、うろ覚えで恐縮です。
その中でも印象的なセリフ。彼らの境遇もあって読みながら大号泣したシーンですが、漫画や小説の中にも真理と思える言葉は度々登場します。

Ordinary Days で垣間見られるのは恋愛とは違う、愛。
「君」にマッキー自身を投影しているようだと書きましたが、そうする事で自分を大事にする事が、自分を大事に思っている人を大事にするという事に気づいたんだよというメッセージを愛を込めて伝えようとしてくれているんじゃないかと。
これもまたそうであって欲しいという願望ですけど、どう解釈しようがそこはもう自由ですものね。知ったこっちゃない。Who cares? ってもんです。

誰かのせいにして嘆く分
君の時間は減っていく
暴れて人を傷つけるなら
賢くなって自分を守れ

話は変わって、うちの親は基本的に放任主義でしたけれども、まさにこれと同じ事を言葉を変えて教えてくれていました。
マッキーソングの中でも私が特に共感できる曲である理由はどうもこの辺りにありそうです。


そして何と言っても、この曲をマイベスト1位に押し上げたのはあのエピソードがあったから。

その出来事は・・・
本日ハ晴天ナリ tour 2003年2月1日大宮ソニックシティでのツアー初日に遡ります。

この曲が終わってしまうとまた暫く会えなくなる(注:初日)。
アンコールはいつだってそんな一抹の寂しさを内包していますよね。

Ordinary Days をしっとりと歌い上げる槇原さん。
私は2~3列目のど真ん中から少しだけ端に逸れた席で見ておりました。
ライヴ中に目があったと錯覚することは何度もあれど、この時は錯覚でなくしっかりと目と目があっていたと断言できます。永遠にも思える数秒間でした。


君の人生は僕だけのもの


聡いマッキーファンの方はもうお気づきですね。

正しくは

君の人生は君だけのもの

わたくしポッカーンってなってしまいましたのよ。
かなりのアホヅラだったと想像します(笑)
そして、そのアホヅラをみて<ヤバイ間違えた!>ってお顔されたのを覚えています。
おそらく会場全体がサプライズプロポーズされたみたいに固まっていたんだと思います。
しまった!って顔がまたキュンキュンきました。

今日の思い出だけで一生生きていける

一生と言っても残り時間は人それぞれです。
今日かも知れないし、100年後かも知れない。
だけども、何年先でも今日のこの日を思い出せば生きる気力が湧いてくる。
その想いはまだ色あせる事なく、思い出の引き出しの一番手前、いつでも取り出せるところにしまってあります。

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