TwinTowerTours (m)

ももた支店:槇原敬之さんのほぼ全曲レビューという名のただ語りたいだけ-なブログをを相方さんとしております♪

10. 君が教えてくれるもの

何も言葉を話さない君が
帰りの遅くなった僕を
変わらず嬉しそうに出迎えて
くれればくれるほど

この曲はマッキーの家族である黒パグのチャーリーがやってきた時の事を題材に作られていますが「犬」というワードは何処にも出てきません。

それはとりもなおさず、種族を超えた家族愛がそこにあるということなのでしょう。
(あっ、家族愛と書きましたが、コーラスには“Friend”とあります。友情と言うよりも親子の関係かなぁと思うんですが、マッキーもまだ若かったから息子とは言いにくかったのかな。)

これまでは「君の自転車」の「マルチーズが似合う籐籠♪」のようにモブに甘んじていたワンコ達でございますが、この曲を皮切りに主要キャラにキャスティングされる機会が増えました。

ワンコをテーマにした曲たちはいい曲ばかりなんですが、正直言うとちょっと聴くのを避ける傾向があります。
だってジェラシー感じちゃいますもん(笑)
ご飯もお散歩も一緒で、シャンプーしてくれたり、Wowのジャケ写に使われたり、それに1番最初に新曲聴けちゃったりもするんですよ、きっと。いーなー。

このチャーリー君、捨て犬だったそうなんですけど、きっとそれまでの辛さも吹き飛ぶくらい槇原家の一員になって幸せな一生だった事と思います。


出だしでいつもより深く息を吸うマッキー。生き物を飼う事の責任、決意が秘められたような一呼吸。

その刹那、緊張が一気にほぐれ、曲が始まると終始優しいメロディに包まれます。

金管楽器って華やかな音のイメージですけど、ここでは音色がすごく温かくて、丸い。丁寧に重ねられたコーラスといい、大事にされているんだなというのが伝わってきます。

ワンコは言葉を話さないし、表情筋だってヒト程は発達していない。
なのに、行動やフトした表情からものすごく何かを訴えてくる。

人間の形をして
生まれたからといって
人間らしく生きているなんて
限らないね 本当にね

“この曲のいう人間らしさ” とは他人の感謝を求めずに無償の愛で行動できることや、何かを感じるための努力をする存在である事。それに気付かされ、そこに向かって生きていく事の大切さを歌った曲です。

そんな事は本当はとうの昔に気づいていたんでしょうけど、怠けたくなるのも人間の性ですよね(自省中)。
ダイエットは明日から〜みたいに後回しにして結局手付かずとならないように「分かっちゃいるけど言っとくよ」の精神で教えられたことはすぐに行動にうつしていきましょう!


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