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ももた支店:槇原敬之さんのほぼ全曲レビューという名のただ語りたいだけ-なブログをを相方さんとしております♪

01. AMAZING GRACE

本日ハ晴ナリのイントロダクションに採用されたのは、クリスチャンでも無い私でも知っている有名な讃美歌 AMAZING GRACE です。


このアルバムを聴き始めると「あれ?間違えてExplore かけちゃった?」と思ってしまうのは私だけでしょうか?

エレクトロチューンな槇原敬之AMAZING GRACE は宇宙人が地球にお忍びで探索に来たように感じるアレンジに仕上がっています(個人の感想です)。


『今自分が感じる空気感でアレンジをやってみました(当時のファンクラブ会報より)』とコメントが載っていましたか、このアレンジから感じたのはさっき書いたように宇宙人の存在。

言わば未知との遭遇="ひと味違う槇原敬之との遭遇"でございます。

マッキーソングのインタープリーターを自称するにはポンコツ過ぎるわたくしなので『いやそれ全然違うから!』と多方面からツッコミいただくかもですけど、このブログは自分が感じたことをそのまま好き勝手にレビューするというスタンスでございますからね(笑)

読者の皆様それぞれの解釈を楽しんでいただきたいので、こんな独りよがりの解釈でも披露して良いのねと、みなさまの心のハードルを下げるお手伝いができれば幸いです。


さて。カバーアルバムでもないのにカバー曲を入れるのは非常に珍しく、他にはLife in Downtown の初回特典で入っていた What a wonderful world くらいでしょうか。
復帰後、意味のない歌は歌いたくないと公言していたことからも、よほどこのアルバムのコンセプトに合致したんだという事が窺えます。

本来の歌詞は4番までありますが、ここで使われているのは1番のみ。それも2回繰り返して使われている。

最初は電子的なエフェクトをかけた声。
2周目は生来の声にコーラスを重ねて。

想像上だった未来を"今"に変えることができた。と、言うことを表現していると捉えるのは深読みし過ぎでしょうか?


AMAZING GRACE にはこうあります。

Amazing grace, how sweet the sound
That saved a wretch like me.
I once was lost, but now I'm found;
Was blind, but now I see.

原詩を神父さまが書かれた背景や、本来の英詞の意味はググってもらうとして。
これをマッキー風味に訳すとこんな感じ?(かなり意訳ですけど)
"ねぇ神様こんな僕に奇跡をくれてありがとう
道に迷ってばかりいた僕だけど
今は違うと誓うよ
僕にはなにも見えていなかったんだ
それに気づくことさえできずにいた
なんてバカだったんだろう"



人生には得てして見えないものが多すぎる。
夜でないと見えないもの、曇りでないと気づかない事もたくさんあるでしょう。
だけども「晴れ」じゃないと進めない道もきっとある。
そして厄介なことに命の危機に匹敵するような事があって初めて気付かされるということも決して珍しくないのでしょう。

復帰後2枚のアルバムには、シンガーソングライターとしての生命の危機を経験したからこその気づきが十分込められていたと思います。
だけどもいつまでもそこに囚われていては成長は止まってしまうと思いませんか?

冒頭にひと味違う槇原敬之と書きましたが、根底に感謝の気持ちを忘れてはいけないという思いを秘めつつも、区切りをつけて、生きる為に大切な事を伝える曲へと進んでいくという密かな宣誓のようにも感じています。

その想いは『本日ハ晴天ナリ』の歌詞にも表れてると思っていますので、本アルバムのレビューも最後までお付き合いいただけますと幸いです。


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