TwinTowerTours (m)

ももた支店:槇原敬之さんのほぼ全曲レビューという名のただ語りたいだけ-なブログをを相方さんとしております♪

06.君の名前を呼んだ後に

29枚目のシングルとしてリリースされた本作は保険会社のCMソングでもありましたが、その繋がりでMVにも松嶋菜々子さんがご出演されてました。
初代マッキー ちゃん人形のデビュー作(!)でもあって豪華なMVだったはずなんですが、人形のはいった箱をあけて菜々子さんが、にっこり笑うシーン以外ちゃんと覚えれてないんですよね(^◇^;)

GYAOなら無料でみれるかな?と期待して検索してみたけれど、どうやら無さそうでした。大人の理由なのかな。シングルとアルバムが別のレコード会社から出てるのが理由なのかもしれません。残念すぎます。


シングルのリリースは2003年5月22日でしたので、レコーディングの時期は花粉真っ盛りかまだ寒い時期だったんだろうと想像しますが、結構な鼻声の槇原さんです。
しかしですね、これがまたなんともこの曲にマッチしていて、寂しい気持ちを飲み込んだような、すごく、それはもうすごーく優しい響きになってます。
屋外に佇む空気感や、会いたいという切実な気持ちが声からもビシバシ伝わってきて、もしや鼻の調子が悪かったんじゃなくて、わざと詰まらせたんではないかと勘繰ってしまうほど。

加えて、曲はギターサウンドが耳に優しく、エフェクトのかかり方もどこか揺れ動く水面のようで、1/fゆらぎなのか、リラックスして眠りにつくのにオススメの一曲に仕上がっているんですよね。寝れない時は一度お試しください。
個人差はあるでしょうが、私は実際にこの曲のレビューを書くために聴いていて睡魔に襲われる事数回(笑)
これを書いている今はもう後がないので寝落ちしないように気合いとブラックコーヒーを淹れて筆をとっております。

コーヒーと言えば、この曲のキーワードでもあって

紙コップのコーヒーは
全くどこで飲んでも
こんなにまずいんだろう

冒頭で「まずい」と評されてしまった紙コップのコーヒーですが、

この指先の温もりを誰かにも
分けたいと作られたのなら
紙コップのコーヒーも
悪くないと思えた

下げてから上げる。このテクニックですよ。歌詞にもあるように紙コップの1番の良いところは、マッキーの声のような、じんわりと伝ってくる優しい温もり。その温もりをより優しく伝わるように紙コップの素材に改良されていってるように思います。もちろん味や香りを美味しく楽しめるような改良が加えられていっているはず。


ちなみに、マッキー の歌詞には以下の種類のコーヒーが出てきますが、みなさまどの曲かお分かりでしょうか。

  • 缶コーヒー
  • バーガー屋のコーヒー
  • カフェのコーヒー

これらのコーヒーに対して主人公がどう感じているかを比較するとそれもまた面白い考察ができそうです。
語る会をまた開催できたらお題にしてみたいなと思ってます。


また脱線してしまいましたが、本作をひと口で言うと、君への会いたい気持ちが綴られたラブソング。

思えばちょうど遠距離恋愛をしてたときに聴いてた曲ですけど、遠距離くらいが丁度いいと、逆恋愛脳だったので、特別にこの曲に共感するってことは無かったんです。
今この曲を聴くと、もう少し現実の恋愛にも興味を持てば良かったんじゃないかと、若かりしころの自分に伝えられるものなら、伝えたくなります。

大切なものは遠くにあると
勝手に決めつけて
今僕はここにいる

「大切なもの」が何なのかは解釈が分かれるところだと思いますが、君以外の誰か、ではなくて、恋愛以外の仕事での成功だとか「実現したい夢」なんじゃないかな、と言うのが私なりの解釈です。


まだ見ぬ君へで電車がらみの曲がももた的に最強だと書きましたが、この曲も例に漏れず。

寂れた駅の看板は
初めて見る名前が書いてある

出張なのか、はたまた流浪の旅にでも出ているのか。
これまた如何様にも受け取れる表現で、地方の駅で電車を待っているとつい口ずさんでしまう。本日はそんな名曲の紹介てした。