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ももた支店:槇原敬之さんのほぼ全曲レビューという名のただ語りたいだけ-なブログをを相方さんとしております♪

06.YOU GOTTA BE

Des'reeの6thシングルそしてセカンドアルバム I Ain't Movin' に収録されている曲のカバー。

マッキーver はお手持ちのCDで聴いていただくとして、Des'reeさんのミュージック・ビデオがYouTubeにありましたので貼っておきますね。
歌声が心に流れ込んでくるような、心地よいR&B。

歌詞には
人は誰しも自分が何者であるか思い描く内なる強さを持っていること、そして、「今のあなた」はあなた自身から生まれたものの結果なのだと受け止めて、なりたいものになるために何ができるかを毎日考えて過ごして欲しい
と言う想いが込められています。


www.youtube.com

マッキーのカバーを聴いて「こんな曲あるの知らなかったなぁ〜」なんて思いましたが、オリジナルを聴いてみると聴いたことあったんですよね(笑)

歌詞もメロディも同じなのにアレンジと歌声が違うとこんなにも印象の違う曲になるんだ!とマッキーには驚かされてばかりです。

You are the one みたいにイベントでアーティストが合唱したら感動するだろうな、なんて思いました。

曲のアレンジや歌い方はオリジナルが「誰か」自分以外の人からの諭しや励ましだとすると、マッキーverはその励ましを受けて「自分自身」で反芻して鼓舞しようとしているように感じられます。


詩はもちろん英語なんですが、Google先生のお導きも参考に解釈していきますと、「どんなときも。」の『僕が僕らしくあるために』と根幹で通ずる部分があるように思いました。

もちろん歌詞は全然違うんだけど、どちらもアイデンティティに悩むお年頃の心を鷲掴みにしたヒットソング。

Des'reeさんとマッキーの誕生日は約半年違いで、デビューも1年と違わないシンガーソングライターとしても同世代みたいです。育った場所や環境は違っても同じ時代を過ごしたからこそ共通する感性もあるのかもしれませんね。


そうそう。先ほどのYouTubeのリンクを見て「おや?」と思った方。
如才ないですね。そう。オリジナルは You Gotta Be と単語の頭以外は小文字なのに対して、マッキーverはオールキャプス(全部大文字)なんです。

我らが槇原敬之
適当に変えるわけがありません(きっと)

そんなわけでオールキャプスで書く時ってどんな時かまたもやググってみました。(すぐに情報検索できるいい時代ですね)

・強調したい時
吹き出し話し言葉)を書く時

大体この2パターンのようです。

うん。
確かにアルバムの中でも6曲目ど真ん中に収録されていて、レビューするにも洋楽のカバーだからとこっそり飛ばすことのできない存在感。推し感半端ない。

それに、上で書いたように、自分自身で反芻してる感じのサウンドで、声に出しているかは別として、語りかけている印象を受けたので、話し言葉を意図したと言うのもありそうです。


歌詞の和訳は各自検索してもらったら色んなサイトで紹介されてますので、気になる方はそちら参考にされてください。

1つだけ、サビの最初の方で bad というワードが使われてますが、

You gotta be

You gotta be bad, you gotta be bold, you gotta be wiser

直訳すると『あなたは悪くなる必要がある』ですけど、日本語でいう「ヤバい」みたいに本来の意味とは逆で受け止めるのがいいかなと思います。

スラングで『カッコいい』という意味ですね。

なぜbadが反対の意味を持つようになったのかはわかりませんが、親や教師の言いなりにならずに自分で行動を決められるんだって事なのかなと自己完結してます。

1つ目に置くワードが bad だと歌を届けたい層(在りし日の私たち)にグッと目線が近づくというか、その後の bold や wiser 、hard、touth、stronger...などが、すうっと心に流れていく。
そんな仕掛けがしてあるんじゃないかと思いました。

歌詞の和訳はいろんなサイトがあるので、それを見比べるのも楽しいですよ。


さて、書きたいことだけ書いてて、マッキーの意図と離れすぎてもアレなので(普段気にしてないくせにというご指摘はごもっともですが)
我らのバイブル「カドカワ」のセルフライナーノーツを確認してみましょう。

単純にものすごく好きな歌なんですよ。

これがこの曲をカバーした理由。そして、大好きだからこそ興味を持って原曲を聴いてみて欲しいという想いがあったそうな。

(まだオリジナルお聴きでないみなさん。もしいらしたら、スクロールアップして↑聴いてみてください♡)


最初はゴスペルっぽくしようと思ったけど、大石真理恵さんがジャンベ(西アフリカ起源の太鼓)をポンと叩いたのを聴いて
これだ!とビビッときたみたいです。

ユーロ・アメリカンなアレンジなんですね。


1番好きな歌詞は和訳で言うと

困難に立ち向かう時こそ、一番いい時じゃない?

なんだそう。
原曲だとココですね。

The best part is danger staring you in the face

以前の曲もそうだけど「直近の曲」もこれに共通する思いをマッキーは持って書いているんだろうなと思いました。

カバー曲をレビューするのどうしようかとあるみちゃんと相談したんですけど、上で書いたように、こんな存在感のある曲をこっそり飛ばす事はできず(笑)
でも、書いて良かったというか、レビュー書くためにじっくり聴く時間を取って良かったって思いました。

やはり槇原敬之のアルバムは1曲でも抜けたらそのアルバムとして成立しないですね。

と、ひとり納得して今回はこれにておしまいです。また来週〜!