TwinTowerTours (m)

ももた支店:槇原敬之さんのほぼ全曲レビューという名のただ語りたいだけ-なブログをを相方さんとしております♪

01.二つのハート

6月になりましたね。
今年は沖縄から東海までは梅雨入り早かったみたいで、梅雨入りしたばかりは激しい雨もあったものの中休みに入った感じでしょうか。

さて、Heart to Heart のスタートを飾る2つのハート。

アルバムタイトルになってるHeart to Heart は、腹を割って本音で話すという意味ですが、2つのハート最後の方の歌詞↓に本音で話せる間柄でありたいと言う気持ちがストレートに書かれてますね。

心細くなっても
わがままになってもいいよ
全部受け止めてみせましょう

猫をかぶることも、相手に忖度する事も、顔色を伺うこともなく、ありのままの自分をまずは全部受け止めてくれる存在がいてくれる事ってどんな人にでも必要な事なんじゃないかと思います。

わがままも全部“受け入れる”んじゃなく“受け止める”
一音違うだけで、ずいぶん意味合いは違ってきます。

受け止めた後は相手にとって最良の行動を選択するのが「受け止める」

もしかすると、君のわがままに対して、怒ったり、諭したりという反応をするかもしれません。

怒るにしても「丸ごと受け止める≒愛される」という裏打ちがあるかないかではまた全く違います。


この曲は主人公の僕と君という、槇原敬之らしい構図になっていて、僕のメッセージを向ける相手は「曲の中の君」であって、リスナーではない。

リスナーに対してメッセージ性の強い曲は心揺さぶられる分、反発も受けやすいんじゃないかと思います。

大抵のマッキーファンはいい大人なので、ストレートに「こうすべきだ!」と表現されるよりも、主人公の姿を想像して、その行動や気持ちに共感したり、反面教師にしたりとしてもらえる仕掛けをする方が、いわゆるお説教ソングと言われる曲よりもずっとずっとマッキーの伝えたい事が伝わってるような気がします。

君がいるから僕の
人生は予定より楽しくなった

こんなこと(マッキーに)言われたい。
いや、言いたい。

マッキーがこのブログをいつか見つけてくれて、伝わる日が来たら良いなぁなんて思いますが、こんな事を書くと「ファンレターに書いて出したらいいのよ!」と、あるみちゃんにご指導いただいちゃいそうですね(笑)


ふふ。

歌詞に話を戻すと、四季が描写されている曲ってどストライクで好きです。


この曲も

ホースのみずを追いかける
犬を見て笑った夏

から始まって

花びらがパーカーのフードからこぼれ落ちてきて笑った春

と、穏やかで、いつも笑顔があった日常が描かれていて、一年という星の巡りが人生のなかでほんの一瞬ではなく、かけがえのない歳月だと言うことがじんわりと伝わってきます。

小学校のころから国語では行間を読みなさいと先生から教わってきますが、行間にこそ作者の思いが込められているという教えは、いらぬ忖度するようになるという面も持ち合わせてしまうかも知れませんが、相手を思いやる気持ちを育むのに良い訓練になるんじゃないでしょうか。

そう言う意味でも若い世代にもマッキーの曲を聴いてほしいし、お子さんやお孫さんの洗の・・・じゃなくて、情操教育にも良いんじゃないかなと思います。

その中でもこの曲は特にオススメでして、何故か穏やかに寝る君の横で1人パズルをしている僕ですが、
最後に君と僕の置かれている状況の伏線回収とでも言うべきフレーズがあります。

具合が良くなったら
あそこの神社へいこう
二人でお礼にいこう

治ったらお礼参りに行こうとあるので、君は病床にいて、神社に平癒をお願いに行くような重い病気なんじゃないかと読み取れます。

なぜ主人公が曲の中で描かれた行動をし、思いを抱いたのか、そのヒント(?)がちゃんとかかれているんですよね。

妄想力に磨きがかかると、ヒントなしでも色んなことを想像して、マッキーの発信したいメッセージ以外のものも勝手に受け取っちゃいますが、それも槇原敬之の世界を楽しむ醍醐味。

歌詞の話ばかりになりましたが、イントロで入るノイズとか、次の曲への移り方とか、他の看病ソングとの違いとか考察したいポイントはまだまだあるので、オフ会ができるようになったら、お題にして語り合いたい曲のひとつです。