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ももた支店:槇原敬之さんのほぼ全曲レビューという名のただ語りたいだけ-なブログをを相方さんとしております♪

05.林檎の花

Buppu レーベル第一弾のシングル
2010年9月から東北新幹線新青森駅開業キャンペーンのために書き下ろされました。

MY FIRST AOMORI のCMを制作した会社さんのHPにお仕事事例の紹介としてCM映像が掲載されていたので貼らせてもらいます。
dof inc. | CASES | JR東日本 MY FIRST AOMORI

このCM当時見てなかったので、林檎の花だけが使われていたのかと思いきや、vol.4まではカップリングには素直が使われてたんですね。

開業キャンペーンソングならもっとキャッチーでアップテンポなのが良かったんじゃない?なんて思いますが、同じように思った人は是非先程紹介したリンクからCM見てきてくださいませ。

「僕は青森に恋をしていた」

「大丈夫。東京なんか全然近い」

CMでの三浦春馬さんのセリフ、キュンときます。

もうマッキーの歌との組み合わせが実に良い。
こういうのをマリアージュって言うんだろうな。


ローカル線のテンポでゆっくりと進行する曲(新幹線の開業なのにw)。
りんご畑のすぐ横を通っていくシーンが思い起こされる回顧的なメロディ。

薄紅色の小さな

ここなんてとくにマッキーらしい旋律だなぁなんて思います。


季節は5月。

あのこ と彼
君と彼女(=あのこ)
そして、僕と君

"3つ"の"片想い"だと思ってますがここは解釈が分かれるところでしょうか。

君は彼と彼女が自然に隣りあうように
ふざけるふりして携帯で
写真を撮っていた

好きな子と幸せになるのが自分でなくても、相手のしあわせを願って行動する君。

(T ^ T)だー

はぁ、君の行動がピュアでイイ。

可憐な林檎の花のある景色を冒頭で聴き手にイメージさせておいて、

あのこの隣じゃなくても本当に
嬉しそうな君の頬は
林檎の花と同じ薄紅色
誰かを思う気持ちでいつか愛が実る

こう〆るワケですよ。

「もう、歌詞の世界に電車がでてきて無いじゃん!」とか思う鉄分多めな人たち(←ももた)も口をつぐむしかない。

グゥの音も出ないくらいに完璧な美しさでございます。

そしてね、君はあのこの隣じゃない所で集合写真に写っているわけですが、僕は離れてどころか君と一緒に写って写ってさえいない。

ここにはせめて君があの子と同じ写真に写れるように、カメラマン役を引き受けた僕の気持ちが隠されているように思います。

それは君が携帯ではあの子と彼の写真を撮っていたことから妄想した事ですが、ほっておいたら君は集合写真のカメラマン役も買ってでるタイプではないでしょうか。



2011年3月11日に発売されると言うのがお知らせされた時には、九州新幹線の全線開通の前日な事もあって、東北だけじゃなく九州のキャンペーンにもマッキーが使われてたら良かったのになんてお知らせ当時は思いましたが、それ以上に忘れられない日になってしまいましたね。

少し経ってからやり取りした震源地に近いところに住んでいる知り合いとのメールは今も忘れられません。

たくさんの哀しみや絶望は当事者の方々にとって今も消化しきれない思いのままなんだろうと想像することしか出来ないし、想像することも当事者からしたら良い気分ではない事もあるかもしれない。

林檎の花を聴くときの想いも人それぞれ。

どうかあなたの感じるままに、この曲をー