TwinTowerTours (m)

ももた支店:槇原敬之さんのほぼ全曲レビューという名のただ語りたいだけ-なブログをを相方さんとしております♪

1. ANSWER

なぜこの曲をデビューシングルにしなかったのだろう?

決してNGがダメなわけではないけど、そう思ってしまうほどANSWERの完成度は高い。
優しくそして何気に豪華な音色で、マッキーを語るに外せない曲だと思います。

 

マッキーって声、サウンド、歌詞と三拍子揃った歌い手さんだと思うのですよ。ご本人デビュー前は自分で歌うつもりは無かったみたいなことおっしゃってましたが、作曲家としてではなく、歌手としてデビューさせたWEAミュージック(当時)さんには感謝しかございません!

 

1stアルバムの歌詞カードでは、曲ごとに数名ずつ演奏者の名前がクレジットされてます。ANSWERではアコースティックピアノ、ドラム、ベース、ギター、チェロの5名と、このアルバムで最多な事からもこの曲が取り分け大切に作られたことが窺えるのではないでしょうか。ぜひそれら音色にも注目して聴いてみてください。

 
もうひとつの注目ポイントは切なさ溢れる歌詞。デートが終わって別れ際にずっと一緒にいたいという気持ちを歌ってますが、胸がキュッ(キュンではなく)となるんですよ。


「あの日 地下鉄の 〜」と始まります

 

とくに一音目の "あ"

なんとも憂いを含んだような艶っぽい声ではありませんか。


声の他にもマッキーのラブソングは少女漫画のように甘さとセツなさがふんだんに詰まっていて、10代特有の病が完治してない状態で出会ってしまうと、心を鷲掴みにされて聴くたびに当時の心境がブラバするのですよ。

 

Cメロもすごく良い。
自分の語彙力のなさが無いのが悔しい限りですが、季節が流れるかのようなメロディラインも、捻りを加えずに言葉を選んでいるところなど、とにかく好き。
この部分が曲に息を吹き込んでいる感じさえ受けます。

 

そして後に、この時抱きしめたけど「離したくない」と言う気持ちは伝えられなかった事が判明します。*1

 

分かっていたのに言えなかった答え...あの頃の気持ちは嘘じゃなかったという想いが詰まっているのかと思うとキュッとなります。

 

 


Answer

*1:2ndアルバム「君は誰と幸せなあくびをしますか」EACH OTHER より