2. No.1
新聞のラテ欄に「槇原敬之」の文字を見つけると世界で一番幸せになれたあの頃。
今思えば新曲発売の前後だけでもテレビジョンとか番組情報誌を買えば良かったんだけど、当時の私の情報源といえば、新聞くらいで。
音楽番組は基本的にマッキーが出る時しか観てなかったから来週のゲストを紹介する次回予告も観れなかったし。
いいとも出演を見逃したのに気づいた時とか、自分自身を呪う勢いでしたね。日曜の増刊号があったおかけで、少し救われて、CM中の様子なんかは楽しく観れたけど、悔しさに泣き濡れたものです。ヨヨヨ。
当時はファンクラブのテレフォンインフォメーションも貴重な情報源で『更新されてますように』とドキドキしながら受話器を握り締めていたのも懐かしい思い出でございます。
現代はそこかしこに情報が溢れてて、便利な反面、あの頃感じた飛び上がるような嬉しさを体験する機会はちょっぴり減ってしまったかも?知れません。加齢による感受性の低下ではないはず。そう思いたいお年頃になってしまいました。
あるみちゃんからNo.1を任されたのに、なかなか曲に辿り着けなくてそろそろヤキモキしているころなんじゃないかな。
しかし、TVの話題から入ったのには理由がございます。
No.1のマッキーは、これまでの優等生スタイルから、スッキリとしたGIカットにアメリカンな白いTシャツ。ジーンズをワークブーツにイン、手首には赤いバンダナ、片耳ピアスとヤンちゃないでたちでの登場でした。
(キャー‼︎ キャー‼︎ キャー‼︎) ←心の声
当時からマッキーマニアなのは自他共に認めるところだったので、このビジュアルチェンジに友達が次の日開口1番「ちょっとマッキーどうしたの!?」と言ってきたけれど、彼女の恋人のPVからその片鱗は見えていたので、豹変というよりも、鳥籠から羽ばたいた!という印象で、私にとってはマッキーにN回目(数え切れない)の一目惚れをするには十分すぎるカッコよさで、キラキラ輝く笑顔が今も目に焼き付いて離れません(マニアフィルター使用)。若さ弾けてましたよね。後頭部からうなじにかけてなんて垂涎ものでございますよ!
世間的には片想いや失恋ソングが多いと思われがちなマッキーの曲ですが、両想いを歌った名曲も数知れずでして。No.1も言わずもがなではありますが、なんとも心底優しい愛情が詰め込まれてるではありませんか。
イメチェンした?姿や、曲のタイトルからすると、「お前がイチバンだぜベイベー」みたいな、ラブ爆発ヤンチャ恋愛ソングかと思わせておいて、あるみちゃんの記事にもあったギャップもえがここでも遺憾なく発揮されております。
子供の頃を過ごした風景を彼女にも見せたいと想う気持ちや、喋り方が少しずつ自分に似てくるのを嬉しく思う気持ち。別々に歩んでいた2人の人生を重ねて行きたいという想いが溢れて素敵ですね。
もともとはゼロゼロイチバンのCMソングでしたが、うちの地域ではあんまり流れてなかったのか印象がないんですが、俺物語!!の主題歌に選ばれた時は選曲した人のセンスにいたく感激いたしました。猛男くんと凛子ちゃんのピュアな恋物語にぴったりで、最初からこのために作られたんじゃないかと思うくらい。それはもうZONEの歌う「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」のエンディングの「secret base〜君がくれたもの〜」レベルの選曲ではないでしょうか。
さてさて、No.1なのにアルバム収録が2曲目なのはこれいかに?
2nd,3rdアルバムではイントロダクションがあったのを踏まえると「君に会いに行く」がイントロの役割を兼ねているのかな?なんて思ってみたりもします。深い意味は無いのかもだけど。
そうそう。この曲に出てくる明治のチョコレート工場や、河原(芥川)はファンなら一度は訪れたい人気のマッキースポットですよね。曲も聖地巡礼も楽しめて、メーカーが違って恐縮ですが、一粒で2度美味しい曲でございます。マッキーのお姿も拝んでいただきたいので、本日はWarner musicさん公開のYouTubeをご用意致しました。篤とご堪能くださいませ。