TwinTowerTours (m)

ももた支店:槇原敬之さんのほぼ全曲レビューという名のただ語りたいだけ-なブログをを相方さんとしております♪

3. さみしい気持ち

自転車で70分!? *違います

お決まり?の聞き間違い。

そりゃあ、沿線が違ってもおかしく無いな。

 

私は高校のころ自転車通学をしておりまして、土曜日の部活帰りに一度だけ、何を思ったのかホンノデキゴコロで一度だけ、高校から自分の家とは反対方向にある某施設の建設の進み具合を見に行った事があります。そして、帰り道で地獄を見ました。向かい風を受けてちょうど70分くらいかかったと思います。割と自転車筋には自信があった私ですが、アルバム1枚分の曲を脳内で歌い終わってもまだ着かなくて、もしこの距離を彼女に会うために頑張ってたんならすごい愛だなと。

 

しかし現実(というか実際の歌詞)は、たった10分と少し。自転車の時速と、都会は信号待ちがあるだろうことを考えると2-3km程度かと思われ、そうなるとめっちゃご近所さんです。鼻歌を歌ってる間に着けちゃいそうな距離だし、うっかり元カノに会ってしまうかもと危惧するのも肯けます。

 

この曲は当時2ヶ月連続リリース!と銘打った第二弾シングル「ズル休み」のカップリングですが、その後アルバム、さらに3ヶ月連続となるシングル「雪に願いを/Red Nose Reindeer」の発売を控えて多忙だったためか、No.1とズル休みのカップリング曲もアルバムに収められていました。しかも何のアレンジもなく。

 

甘やかすと贅沢になる典型ですね(笑)

 

私の中で、アルバムに入っていないカップリング曲は、シングルを買った(レンタルした)人だけが聴ける特別な曲という位置づけだったのに、この曲は「あとちょっとしたらアルバムで聴ける曲」になってしまって、「no.1/髪を切る日」のように「2曲もアルバムを待たずに聴ける!」とテンション上がるにはアルバムと発売日が近すぎたのです。もちろんどちらも予約して買いましたけれども。

 

そんな「特別な存在でなくなった」という点が、この曲の中で歌われてる「恋人だった君」とが奇妙な共通点となって結ばれています。そしてやはり、カップリングに選ばれた曲だけあって良い曲なのです。まるで別れた恋人へ送る手紙のように綴られた歌詞。簡単に妄想スイッチが押されて、まるで自分がその手紙を受け取ったかのような気分になれます。最後の1小説を聴いて思うのです。

それくらい許す!許すよ!!だから妄想するのも許して!と。

 

「好きでした」「大好きだった」「大事だった」と過去形にされた想い。きっと恋愛と仕事に割きたい時間の割合が、お互い折り合わなくなってしまったんだろうな。「もう会わない」と決めてしまわないと駅をみるだけでも思い出しては会ツライ気持ちを抑えられなくなってしまうのかな。

それほどの存在になれる君はどんな人だったんでしょうね。まじめで、優しく笑うこころの広いヒトが思い浮かびますが、真面目であるが故に優しい嘘もつけない。相手の嘘は受け入れられるけど、自分は嘘をつけない、そんなヒトだったんじゃないでしょうか。

 

そうして大事なものを失っていってしまうとしたら、それもまたさみしいですね。

 

 

youtu.be