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ももた支店:槇原敬之さんのほぼ全曲レビューという名のただ語りたいだけ-なブログをを相方さんとしております♪

7. SELF PORTRAIT

シングル、アルバムと立て続けにリリースしていたこの時期。

レコード会社への意趣返しなのか、SELF PORTRAIT とアルバムと同じタイトルを冠されたこの曲には「忙しさ」が溢れている。

 

マッキーが忙しくしているのは、ファンとしては嬉しい反面、大丈夫かなと心配な気持ちも。歳を重ねると余計にそうだけれども、若かったとはいえ、身体は大丈夫なのかな?と。そして、時間という制限が課される中でマッキーは本当に作りたいものを納得いくカタチで作れてたのかな?と。心なしかジャケットの表情も憂いを帯びてるように感じるし。

ラジオとか公の場では「すごくいいアルバムができた」と言ってたし、いい曲が詰まってるから、気にしすぎなのかもだけど。

 

さて。マッキーの忙しさぶりが投影されていると思しき主人公。「口癖になっている」という直接的な歌詞だけでなく、これでもか!と忙しさ加減が加減が分かる表現が投入されてます。

社畜まっしぐらなブラックソングにも受け取られかねませんね。

それでも主人公を気遣って連絡してきてくれる友達がいる。そんなひと時の会話がストレスや疲労を溶かしてくれてるのが救いです。

若い頃の苦労は買ってでもしろとはよくいわれますが、若い頃はなんでお金払ってまで苦労せなアカンねんと、なかなか心には届かないですが、主人公は健気にも頑張らなくちゃ!と奮い立ちます。

苦労って何でもいいからしたらいものじゃなくて、夢を叶える為にコツコツ積み重ねたり、挑戦と失敗を繰り返す中で発生するものじゃ無いとダメだと思います。しなくていい苦労はしなくていい。きっと主人公は見つけてたんでしょうね。夢中になれるものを。なりたい自分の将来像を。だからこそ頑張る気力が湧いてきた。

 

私の若かりし頃と言えば、ファンクラブ会報にマッキーの曲のパロディで4コマ漫画を投稿しようと、ネタを考えては結局出さず、の繰り返しでございました。いや、もちろんそれだけじゃないけど。

この曲も例に漏れず、ネタ候補に上がっておりましたが、投稿はしなかったので黒歴史を増やさずに済みましたw 

マッキーが昔のラブソングも恥ずかしくなく歌える歳になったというような事を言ってましたが、その気持ちがちょっとわかるようになってきました。これも人体(脳)の妙なのでしょうか。人生を終える時に、あの時何であんな事したんだろうと後悔せずに、いい人生送れたぜ!と満たされた気持ちになれるように、折り返し地点が見えてきた頃から羞恥センサーの感度がおちてくるのかな。だっていつまでも黒歴史かかえたままだとしんどいじゃないですか。ん!?みなさんも黒歴史のひとつやふたつとは言わず両手で少し余るくらいはお持ちですよね!?

 

アルバドロスは水陸両用機HU-16の愛称だったり、昔のドイツ戦闘機(製造会社名)の名前にも付けられていたりと、長距離滑空のできる優れた飛行能力を持つ鳥なのです。ゴルフでもイーグルよりもさらに1打マイナスの事を言うし、高く評価されている鳥だと言う事がうかがえます。

教わらないのに飛べるとあるように、親離れの頃、ひなを残して親鳥は旅立ってしまうらしく、子供たちは自力で飛ぶ練習をするのだそう。教わらないと飛べない主人公。そこには教えてくれる人達への感謝の気持ちが隠されているのではないでしょうか。

 

そんな凄いアルバドロスの和名はアホウドリ。ひどい。GuGuガンモ(古くてすみません)じゃあるまいし。

ミッドウェイのアルバドロスはめちゃカッコいいのに、鳥島アホウドリにすると途端にしまらないかんじになりますね。同じモノなのに名前が違うだけで印象は正反対です。名前や肩書きとかもろもろ付いてくる評判に惑わされずに本質が見れるオトナになりたいなと思います。

 

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