TwinTowerTours (m)

ももた支店:槇原敬之さんのほぼ全曲レビューという名のただ語りたいだけ-なブログをを相方さんとしております♪

12. 東京DAYS

※長文になったので忘れないうちに最初にアナウンスをば。

【TwinTowerTours夏季休業のお知らせ】

8/7〜8/24はブログ更新お休みいたします。8月25日(火)@あるみ支店から再開です!

奇しくも次のアルバムは「UNDERWEAR」。ファンからの支持の厚いあの名盤ですね。

えっ!? ver.1.0E LOVE LETTER FROM THE DIGITAL COWBOYは!? と気づいちゃった方!そこはそっとスルーしてくださるのが大人の優しさというものですよ?

奇しくもと書いたのはマッキーもPHARMACYツアーの後、喉のポリープ手術でお休みを取ったんですよね。好きな事をしているとはいえ、しっかり休む事も大事!と言う事で、ちょ〜っと間が空いちゃいますが、再開を楽しみにしてて頂けますと幸いでございます。

-----------

(アナウンス長くなってしまいました。さて本題です)

PHARMACYの収録曲はいわゆる捨て曲がない。

インスタの感想コメントで苦手と石投げ案件発言をかましてしまったあの曲もそう。好きの反対語が無関心であるように、苦手だと感じるのは心をガッチリと掴まれてる証拠なのでございますよ。

私にとってあの曲は謂わば正露◯(伏字になってないわw)。飲み込んだ後も食道を伝って胃の中からでも存在感を主張してくる感じご経験ありませんか?苦い。苦いけど、色んなマッキー成分がたっぷり調合されているんですよね。

 

そんな酸いも甘いも苦いも旨いも織り交じるPHARMACY。

その中で最も これぞ槇原敬之 と言える一曲がこの「東京DAYS」。

すぅーっと息を吸う音。一瞬の静寂と神聖さすら感じる始まり。もうここだけでヤバイ。

 

そして歌はサビの一節から始まります。

星空に口笛よひびけ 素晴らしき毎日

この後の感想の部分では、目をつぶってマイクを両手に持ち、首を縦に振りながらリズムを取るマッキーの姿が目に浮かんできます。そんな毎回ライブで歌ってくれてるわけじゃ無いので、完全妄想の中のイメージ映像なんですけどね。

 

PHARMACYどの曲も個性的というか、1曲1曲が立ってるのにどの曲も「あぁやっぱりマッキーの曲だなぁ」とストンと腹落ちするのはこの〆曲があるからこそ!と言いたい。

例えば最初に自転車に 乗れた日を覚えていれば

新しいコトをはじめるやつを だれも笑えやしないはず

柔道とか剣道の団体戦の大将が与えてくれる絶対的な安心感。『俺がいるから勝敗気にせず思いっきりやってこい!』みたいな、そんな役所だなぁと思うわけです。そして同時にこのPHARMACY自体が新しいチャレンジなのだというのを匂わせているようにも感じられませんか?

 

そんな東京DAYSの凄さはなんと言っても、日常のリアルが巧みに織り込まれていて、誰もが容易に詩の世界の中に入り込むことができるところ。

「そんなマッキーソング他にもめっちゃあるやろ!」というご指摘ごもっともでございます。

そう、たくさんあるからこその槇原敬之

その「らしさ」が当たり前のように練りこまれてる。一口食べて「あっ!ここのお店もエシレのバター使ってる」と分かるような感覚とでも言いましょうか。

 

家具屋でみつけた緑色の 1人がけの大きないす

緑は安心感とか、癒し、若さを表す色。絵も得意なマッキーですが、無意識なのか、調べて使っているのかは分かりませんが、色が与える印象が巧みに使われているんですよね。

昔から何かと緑色が好きで洋服とかも緑を選びがちでクローゼットはモスグリーンが半数みたいな状態でしたが、もしやそのルーツはここにあるのかも知れないと今更ながら気がつきました。

こんないすを私も働いたらいつか買うんだと、「何年先だよ」と1人ツッコミもしながら、まだ見ぬ部屋の何処に置こうかと妄想したものです。結局、お値段共に素敵な緑色の1人がけの大きないすには出会えずじまいで、想像しただけで今に至りますが、それはそれで良いのです。きっとこの主人公も買ってないと思うから。

 

東京DAYSの魅力はたくさんありますが、もう一つだけ挙げるとすると・・・

物理的であれ心理的であれ、自分が独りだと感じていても、主人公のように、日常の全てが愛おしくなるような、じんわりと前向きな気持ちにしてくれるところでしょうか。

勇気をくれるモノはいつでも 愛を守る人達のつよさ

勇気は「者」だけがくれるのではなく、誰かががプレゼントしてくれたり、作ってくれたりした「物」も含めて、全ての「モノ」達から感じ取ることができるのだと気づかされます。

ライフソングは第二章のイメージが強いけど、第一章の頃もライフを歌っていて、むしろこの頃のライフソングは神曲揃い。

 

大絶賛しているだけあって、かなり好きな曲なのです。

なのに!歌詞カードにこの曲とOCTAVERSだけが、イメージ画像(?)が無いのです。ページ数の兼ね合いなのかもだけど、なんとなくこの2曲が蔑ろにされた気分になったりもするわけですが、前向きに捉えることにしました。

東京DAYSのイメージ画像はジャケ写の絆創膏なんじゃないかと。

 

私なりにこのアルバムの曲たちをpharmacyで売ってる物に例えたらなんだろう?と、記事を書く時に何かしら当て嵌めてきたんですけど、この曲は絆創膏がピッタリなのです。こじ付け臭が若干しますが、ご愛嬌です。

湿潤療法をしてくれる、あのちょっとお高めのハイドロコロイドとやらを使ったやつは、痛みを和らげて早く治してくれるだけでなく、治った後の傷跡も目立たなくしてくれるというのがウリです。

曲がでた当時は謂わゆる普通の絆創膏しか薬局では買えなかったと思うし、ジャケ写も普通の絆創膏ですが、そこは時代の先取り。さすがマッキー!こじ付け臭が増しちゃいましたでしょうか?

しかし、絆創膏は救急箱にはなくてはならない定番のもの。その意味でも絆創膏ぽいなと感じています。

24歳の夏にはじめて てれもなくスケボー抱えて

河べり坂道すり傷なめる 僕に誇りを持ってる

このすり傷を治すのは、自然治癒力だったり、医薬品だったりですが、心の傷とか隙間とかを癒すのは音楽をはじめとした芸術品だったり、自然の美しさだったり、なんてことない素朴なものそして人の温かさだったりする事は決して少なくて、敵わないなぁと思うわけです。コロナ禍の今、もし独りで過ごす苦しさを感じている方がいたら、この曲に出会って欲しいな。

 

曲の感想は以上ですが、最後に、これだけ。

その昔、あるみちゃんと2人で私設ファンサイトをやってたのをご存知の方もいらっしゃいますが、この曲から頂いたんですよね。おかげさまでサイト閉鎖後もまさに"素晴らしき毎日"を過ごすことができております。当時からお付き合いくださってる皆さまと今も繋がっていられる事は本当に本当に本当に喜ばしい限りでございます。閉めた後にお知り合いになれた方ともあのサイトやってなかったらマッキーファンの方と繋がる事なく、ひっそりと生息してたと思うのです。

歳を取ると新しい事をやりたがらなくなるみたいですが、24歳でも、48歳でも、96歳でも何かを始めたいと思う気持ちを持ち続けられてたら良いなと思う今日この頃です。

そして、その時も変わらず、愛すべき皆さんの笑顔と、マッキーの歌が側に居てくれますように☆

それでは良い夏休みを!

 

 

youtu.be