04. ファミレス
昨日の桃のレビューで少しだけこのほぼ全曲レビューのお家事情が垣間見えちゃいましたね。
「本当に2人の好みは正反対なのか？問題」はさておき、お互い相手の好みの曲はなんとな〜く感じ取っていると思うのです。
しかし、こと桃に関してはみんな好きでしょ？と思っていたものあり、私が桃について書くんじゃつまらないかと思って、敢えてあるみちゃんに執筆をお願いしたんですけども、思っていたよりも負担をかけてしまったようで（汗）
そのあるみちゃんのレビューにもありましたが、桃には人生の指標としたいエッセンスが凝縮されています。
それに中華風のアレンジのせいか、聴いていると桃源郷が想起されます。それはあたかも理想は自らの内側に求めるものだと言う事を暗に示しているようで、マッキーの曲の中でも奥の深い曲と勝手にですが思っています。
・・・あれ？今日はファミレスのレビューじゃ？とそろそろツッコミが飛んできそうですね。
先ほど書いたように、桃は私がレビューをお譲りした曲ですが、何を隠そう・・・ファミレスは２人ともが譲り合った、ある意味超レアな曲なのでございます。
お互い譲る事を譲らないので、苦肉の策として？対談形式にして一緒に書こうかという話に一旦は落ち着きました。
これ、もしかして隠しておいた方がいい情報でしたかね？（笑）
しかし、しかしなのです。一人で考えずに意見を言い合うと解決の糸口、この場合はなぜ２人ともあまりXXXX（自主規制）な曲と感じているのかという問いへの答えですが、見つかるものなんだなぁと、誰かと話すことの大切さを今回のやり取りを通じて改めて感じることが出来ました。
そして、何がモヤモヤしていたのかがクリアになると、違う見方もできるようになります。
まず、２人がぼんやりと感じていたのは「主人公が上から目線」と言う事です。
これまで他の曲のレビューでも何回か出てきた感想ですね。
ほんとうにごめんね
お腹すいただろ？
謝ってはいるものの「お腹すいただろ？」ってまるで飼い犬にでも話しかけているみたいで、優しそうに見えて、恋人との関係に上下があるなと感じていたんです。
極端に言うとDVとかしちゃうタイプの主人公。お腹すいてるのに時間かけてファミレスまで歩かせるとか罰ゲームですよ。あるみちゃんはここまでは思ってなかったみたいなのでこの部分は私個人の見解である事を申し添えておきますね。
きっとこの全曲レビューを始めなかったら、深く考えることもせずにイマイチな曲（さっきせっかく伏せたのに言っちゃったよ:汗）のレッテルを貼ったままにしちゃってたと思います。
果たして本当に恋人同士の事を歌った曲なのか？
私たちはなにか重要な勘違いをしていないか？
「考えろ！考えるんだ！」と頭の中でコナンくんが叫びます。
そして、もしかしたら恋人同士を歌った曲では無いんじゃないかという結論に辿りつきました。
Such a 〜から第二章に入って、軸足はライフソングに移っていたのに、このアルバム発売当時はまだ“マッキーと言えばラブソング”という固定概念が私たちの中に残ってたんだと思います。
そこで、ひとつの仮説として、仕事関係の間柄だとしたらどうか？と考えました。
ワタクシももたの妄想シチュエーションはこうです。
アルバム作成も大詰めで、レコーディングし終わった音を確認していたら“やっぱりこう変えた方がもっと良くなる”と些細な違いだけど、どうしても拘りたいアーティストと、発売までのスケジュールや、レコーディングスタッフの調整を考えると無理と反対した事務所スタッフさん。
口げんかとも取れる白熱した議論の末、アーティストの希望を汲みとって深夜残業することになります。
よりいい曲を作るためとは言え、仲間に負担をかけてしまった事に「ほんとうにごめんね」と、残業が一区切りついたところで、夜食で労おうと誘うアーティスト。
仕事を終えたばかりのスタッフさんに運転（送迎も仕事）を頼むのは申し訳ない気持ちもあって、ちょっと距離はあるけど歩いていけるところにあるファミレスに行こうと誘う。
初めから恋人同士の歌じゃないと思っていた方は今更感半端ないでしょうが、如何でしょうか？
上から目線感は完全に払拭されて、登場人物の何方も仕事熱心で思いやり溢れる人に早変わりです。
私にとってはパラダイムシフトでした。
今なら思います、誰よイマイチ何て言ったのは！（お前だよ！）と。
だけどもやはり、お腹が空いた時はゆっくり時間をかけて歩くよりも「とりあえず何か食べよう」と、言って欲しいももたなのでした（笑）
ちなみにYouTubeの公式チャネルではタイトルがローマ字表記なので「Famires」って書かれるんですが、ファミレスと一発で読めずにそんな曲あったっけ！？と本気で焦ってググったのはここだけの秘密です（笑）
