TwinTowerTours (m)

ももた支店:槇原敬之さんのほぼ全曲レビューという名のただ語りたいだけ-なブログをを相方さんとしております♪

04.君の後ろ姿

誰よ最近のマッキーはラブソング歌ってないなんていったのは!

確かにライフをテーマにすることが多くなってきて、コンサートなんかでマッキー自身もそんな発言をしてたけれども

あるじゃないですか

ヤバイくらいにせつない片思いの曲。

マッキーのラブソングを集めたNoriyuki Makihara 20th Anniversary Best LOVEにも収録されていて、君は僕の宝物や LOVE LETTER といった、シングル曲でなくともファンに絶大な人気を誇る曲と肩を並べる至極のラブソングでございます。

そう僕らは友達 少なくとも
君は僕のことをそう思っている

友達以上恋人未満とはよく言うけど、ここでは友達以上にはなり得ない2人の関係性が別れ際のシーンを用いて描かれていて

それじゃあまたね

そう言って、サクサク帰る君と、その姿が見えなくなるまで見つめる僕。

僕は自嘲気味にこう呟きます

笑ってしまうくらい片思いだ

こんな姿、もうカッコ良くて惚れられるか、気持ち悪がられるかの2択ですよ。

そして君と僕の場合は後者だろうと分かってるからこそ、君の後ろ姿を見送る時間が失われないためにも振り返って欲しくないと思っている。
だけど、心の奥底では気づいて欲しいとも思っている事の仄めかしがすごい。

振り返らないことを願うけど
一度も振り返ったことなんてない

ため息が出るくらいの切なさの極み。

この曲はメロディラインはひねったものではなくアレンジも比較的シンプルなんですけど、いや、シンプルだからこそと言うんでしょうか、このサビの部分で一気にキュウっとさせられます。

シンプルイズベスト。塩だけで握ったおむすびみたい。

乾いた風が運んできた
遠くの無邪気な子供の笑い声

心情と情景を重ねた表現も堪りません。
乾燥する冬の季節なのでしょうか。寒さの中、それでも君の後ろ姿を見つめる僕。

・・・少女漫画に出てきそうなキュンキュンくる槇原敬之らしいラブソングでございます。

こう言うのに弱いんだよなぁ。とつくづく思います。
おじいちゃんになってもたまにはこんな片思いソングを作って欲しいなぁ。