08.Once Upon A Long Ago
みなさんこんにちは。
Lovable People も中間地点。
この曲は8曲目だから真ん中じゃ無いけど、暑さでももたさんの脳が溶けた訳ではございませんので安心してください(^^)
ぴったり真ん中じゃ無いことはわかっちゃいます。
分かっちゃいますが、印象的にはこの曲が真ん中な、そんな気分。
というのも、このアルバムの曲順ってまるでマッキーのコンサートだなぁって思うんです。
序盤からぐっと心を掴んで、少しスローペースで聴かせて、小休止してから、怒涛の後半戦って感じ。そして、しっとり結んで、聴き終わったら思わずアンコール!って言いたくなる。そんなアルバムです。
そう、この曲はライブでのおしっ
・・・コホン。
淑女としてはお花摘みと申し上げるべきですね。
つまらない長話をするから、この時間にどうぞどうぞとマッキーが促してくれるあの時間に似たものを感じます。
箸休めと見せかけてイヤイヤ聴き逃せない大事な話してるやん!みたいな。
本作唯一のカバー曲であるポール・マッカートニーさんの Once Upon A Long Ago 。
実に不思議な雰囲気を纏った曲です。
是非ご本家の歌声も聴いてみてください。
特に最初の方とか、めちゃマッキーぽくないですか?
もちろん時系列的にマッキーの方が後輩なので、マッキーぽいって言うより、槇原敬之を形成する一部がここにも!って事なんだと思います。
オリジナルに忠実っぽいアレンジからはポールさんへのリスペクトを感じました。
声は、ポールさんの方は主人公が子供時代を思い出して歌ってる感じがする一方で、マッキーは遠い国の物語を読み聞かせる様な印象です。
この印象はカバー曲だと言う先入観からくるのかも知れませんが(笑)
不思議な感じがするのは声やアレンジだけではありません。
なんといっても歌詞が難解・・・
そんな難解な歌詞は冒頭いきなりこれです↓
Picking up scales and broken chords
Puppy dog tails in the House of Lords
Tell me darling, what can it mean?
(教えてマッキー!何を言ってるのかわけかんないよ)
思わず心の声がだだもれてしまいます。
レビュー書くねと言ってはみたものの、イヤな汗かきますよね。
歌詞に触れずに終わらせようかな、なんて考えも頭によぎりました(笑)
しかーし!愛犬(♂)と遊んでいる時にふとマザーグースの一節が思い浮かびました。
What are little boys made of?
What are little boys made of?
(マザーグース;What are little boys made of?)
『男の子って何でできてるの?』
現代日本なら『う◯ちとクワガタと電車だよ』とでも答えるところでしょうが(私見)、マザーグースでは『カエルとカタツムリと仔犬の尻尾だよ』と続きます。
女の子が『お砂糖とスパイスと素敵なものすべて』でできているのに比べると何で酷い言われようでしょう。
男の子を構成するもので比較的まともなのは Puppy dog tails =子犬のしっぽです。
我が家のわんこのしっぽもピコピコ動いて可愛さたまらんのです。
個人的にはカエルは大好きだし、カタツムリも苦手ではありません。
それはさておき。
幼い男の子の言動や、月の様子なんかを音楽用語を使って表現しながら、昔むかし、そのまた昔の物語が紡がれていきます。
マナーハウスを抜け出して近くの森の中を探検する情景が浮かんできます。
男の子は紳士教育あるいは使用人としての躾を受ける前の10歳に満たない子のイメージです。
実際にあった事なのか、物語なのか曖昧な感じがなんとも不思議。
また、マッキーの声が合うんだなこれが。
もし、普段は飛ばしちゃうわって方がいたら、ぜひ眠りにつく時に聴いてみてください。
まるで、マッキーがあなたの耳元で物語を読んで寝付かせてくれてる感覚に陥るはず。
・・・秒で寝れる私には検証できないですけどね(笑)
もっと歳をとって寝付きが悪くなった時に聴く曲リストに入れておこうと思います。