TwinTowerTours (m)

ももた支店:槇原敬之さんのほぼ全曲レビューという名のただ語りたいだけ-なブログをを相方さんとしております♪

05. 運命の人

残念なことに君は
僕の友人に恋してて

最初のフレーズで『ギャーーー♡』と叫ばずにはいられなくて、歌詞カードを持って震えましたよ。

三角関係の片想いの曲を作らせたらマッキーの右に出る者はいないと断言します(私見

切ない恋をしている主人公には悪いけれども、残念どころか「待ってました!!!!!」と熱烈大歓迎の横断幕を振りかざしたい衝動に駆られたといっても過言ではないでしょう。

ライフソングに軸足を移した第二章でも片想いソングはあったけど、このパターンは久しぶりで名曲揃いのBelieverの中でも屈指の名曲(指で10まで数えられるのに13曲中の1曲を屈指の〜と形容するのは誤用じゃないかと疑問を抱いてはいけませんw)



この「運命の人」の中で一番ガツンと来たのは、

君の恋が上手くいけばいいと思う
いるから

この「も」です。

たった一文字だけど、この「も」を侮ってはいけません。
あるのと無いのではすごく主人公の心情が違って見えてきます。

  • 君の恋が上手くいけばいいとも思う僕もいるから
  • 君の恋が上手くいけばいいと思う僕がいるから

ほら、全然違うでしょ?
きっと初期の頃の曲だったらここは「も」になってなかった。


強がりで君の恋を応援するのでもなく、自分の恋が叶わなさそうなことを残念と認めつつ、運命に抗わずにありのままの現状を受け入れようとする、このフレーズには精神的に成熟した男性の心情が表現されていて、今までとはまた別の切なさが溢れてきます。

君に対して積極的にアプローチしないことを強がったり、卑下してみたりすることなく、恋心を大切にしている主人公。

ちゃんと気づけるかな
運命の人とであったら
君だったらいいのに

そんな本音を漏らして歌詞は終わります。

思春期のようなエネルギッシュさが落ち着いたとも言えるんでしょうけど、恋心に素直に向き合っている主人公の姿は、この時のマッキーだからこそ書けた詩なんだろうなと。

Believer の次のD&Rはギリ40代だったので次のアルバムでは、

五十にして天命を知る(論語

そんなお年頃に到達したマッキーがどんなラヴソングを繰り出してくるのか本当に楽しみです。
(次作はラブソングが入ってるとは限らないけど)


そうそう、お年頃といえば、(また強引にこじつけ)

ハシカみたいな恋だったと
笑える日がくるのかな

『麻疹のようなもの』って表現、すごい久しぶりに聞くな〜と思って調べてみたら、2000/4/2以降に生まれた方々は麻疹のワクチン2回接種してるんですね。

昔は麻疹と言えば『ほとんどの人が若い時に一度は罹るもの』たったけど、今風に解釈すると、『滅多にかからないけど、罹ると大変なもの』の例えとして使えるかもしれませんね。
(主人公は君と出会う前にも何度も恋をしたことが伺える歌詞もありますが)


麻疹は一度かかると終生免疫を獲得してもうかからなくなるので、「結局、君以上に好きになった人はいなかったよ」と、言う未来の主人公を想像してしまいます。ホロリ。

両想いになれなくても、片想いでも出会えたことが運命の人ですよ。純愛ですね。

少なくとも私にとってマッキーは運命の人(片想い)に違いないと思っております。

この先も移ろわない心のままでいられますようにと切に願う今日この頃。

あっ、最後にこれだけ。

夏の終わりの匂いがする

からのくだりが大好きで、今の季節に特に聴きたくなる曲です。

ですが、今年は秋が深まるのを心待ちにしています♡

槇原敬之オリジナルアルバム「宜候」発売まで
後47日
(配信まであと45日)