06. キボウノヒカリ
「槇原敬之の楽曲の中でどれが一番好きか?」
そう聞かれたら皆さんはなんと答えますか?
もちろん
「そんな答えのない質問には答えられない」
ですよね?
なのに、よく聞かれます。
難問すぎて答えられませんが、聞かれたからにはどれが一番好きかなぁってめちゃくちゃ悩んでみます。
一番好きかも知れない曲候補の一つにキボウノヒカリも上がってきます。
イントロのメロディから、なんかこう心がキュウとなるんですよね。
確かCMソングとして作って採用されなかったってけしからん話をしていたような気がしてソースが無いか探してみたら、平原綾香さんのラジオにマッキーがゲスト出演された時の内容が、番組HPに残されてました。
【AYAKA HIRAHARA HEALING VENUS オンエアレポート2019/2/17】
(ライブMCでも語ってたアルバムテーマについても言及されてるので良かったら読んでみてください)
この曲が不採用なんて見る目ないわぁ〜と思いましたが、曲ができる前だったんですね。
こんな名曲に仕上がってマッキーの思惑通り採用しなくて後悔されてることでしょう。
冒頭から浄化されるような美しい音の重なりに、大自然の中を駆け抜けているようなリズム。そんな中に力強さも感じます。
サビの世界観とメロディが見事にマッチしていて、スゴイ!の一言につきる。
きっと本当の闇なんて
この世界のどこにもない
星や月が輝きながら
暗い夜を照らすように
この曲はマッキーが得意とする情景描写の要素は少ないんですよね。
その分、いつも以上に『音』で表現されている印象を受けます。
よくあるテーマなのに心に響くワードで綴られていて、マッキーは魔法が使えるんじゃないか?なんて。
魔法は冗談にしても、歌詞の通りに自分の限界を決めずに諦めなかった(不採用になったからといってこの曲を世に出すことを諦めなかった)からか、言葉がす〜っと入ってきます。
勉強だとか、スポーツだとか、打ち込んでいるものだったり、恋愛だったり、色んなものに限界を決めてしまいがちだけれど、自分の目盛りを正しく付けれる人ってどのくらいいるんでしょう。
諦めたら楽なんですよ。
後悔さえしなければ。
諦めたフリでなければ諦めるのはあり。
この「諦めたフリ」は本人すらもそうと気づかずに、世の中には横行してるんじゃないかと思います。
かく言う私も、諦めたフリな事に気づかないまま、今に至る事も多々あるんでしょう。
しかし、この歳になると、諦めたくない何かがある事自体が羨ましいなと思ってしまいます。
それを思うと年上のマッキーがシンガーソングライターであり続けることを諦めずにいてくれる事により一層の感謝の気持ちが溢れてきます。
そんなマッキーのnewアルバム『宜候』の配信まであと10日!
CD発売もあと2週間を切りました!