01.いつでも帰っておいで
アップテンポな曲で始まる槇原敬之のアルバムは案外少ない。
本作までを振り返ると、UNDERWEARの男はつらいっすねぇくらいでしょうか?
次点ではHOME SWEET HOME のHappy Birthday Song 。
そしてこの『いつでも帰っておいで』で3つ目です。
いきなりパーンと始まるのがなかなか新鮮。なのにノスタルジックという、なんかこう、酸いも甘いも噛み分けてまっせ!みたいな、というと飛躍し過ぎかな?でもそんな懐かしいだけでは終わらない何かを感じる1曲目となっています。
東芝さんはMVにも力を入れてくれていたと先週、相方のあるみちゃんのレビューで書かれてましたが、MVだけでなくジャケットも手が混んでいるんですよね。
EXPLORE の宇宙服もさることながら、今回のジャケットは現代浮世絵師の山口晃さんが起用されていて非常に贅沢な一品となっております。
コンサートの衣装もこのジャケットの柄の生地をスーツに仕立てた物で、とてもオシャレでした。MCでは「ジャケットをジャケットに〜」と当時まだマッキー30代なのにオヤジギャグを炸裂していました・・・この頃は周りでもやたらオヤジジャグを言う人が多かった印象がありますがもしや流行ってたのかな??
それはさておき、思えばコンサートの舞台セットも豪華でした。
気になる方はDVDが発売されているので、そちらをご覧になっていただけたらと思います。
(まだ未発売のライブ映像ももしあるなら発売して欲しいなぁ。特にマキハラ君祭りと魅惑の舞浜とクリコン切望)
ももた心の声
さて、アルバムのテーマは下町人情です。
『いつでも帰っておいで』は昭和のお茶の間にタイムスリップしたかのようなアレンジに仕上がっておりまして、このイントロを聴いたらテレビの前に集合しなきゃって気分になるのは私だけではないと思ってます。
"ばあさん"とか"生きていたのかよ"とかマッキーソングにはなかなか登場しないワードが飛び出すのも、この曲ならでは。
この曲もまたダウンタウンさんとの縁なくしては誕生しなかった曲なんじゃないでしょうか。
"生きていたのかよ"とか、なんかもう逆に恥ずかしくて言えないセリフでございますよ。
愛してくれる人しか
愛せないのならきっと
それは愛してるんじゃないんだと
みんな知っているのさ
本当の愛は見返りを求めない無償の愛、とは美輪明宏さんをはじめ先人たちが紡いできた言葉です。
じゃあ対価を求める気持ちがあったら、それは愛ではなく何と呼ぶんでしょう。
何となく浮かんだのは依存という言葉です。
私は修行が足りないのでマッキーには無償の愛はささげられていません(笑)
新譜も聴きたいし、ライブだって大阪にマッキー シアターを作ってそこで104回/年(毎週土日)やって欲しいくらいですよ。(金銭的にも時間的にも全部は行けないけど)
しかしそこは理性で我慢のコ。
今年はマッキーの翌年にデビューしたZARDが30周年で色々な事が企画されているようでTVCMでも耳にする機会が増えました。
当時からずっとファンだった方も沢山いるんだろうなと思った時、この歌詞が思い浮かびました。
帰ってこないと知っていても君を
ずっと愛してるよ
もしマッキーが引退を考えていたUNDERWEARの時期や、1回目の事件の時に辞めていたら・・・なんてあるわけもないとは言い切れなかった過去を思い出して、その"もし"が現実になってたら今もファンであり続けられてたかな?なんて思ってみたり。
帰ってきてくれると信じてるからこそ待てる。それもまた愛なのだと思いたい今日この頃なのでした。