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ももた支店:槇原敬之さんのほぼ全曲レビューという名のただ語りたいだけ-なブログをを相方さんとしております♪

05.カイト

青春時代が眩しく感じられる今日この頃w

GREEN DAYSのレビューの最後のコメントは発破をかけてくれたのだと受け止めました。

実年齢的にはとっくに青春から朱夏に突入しているツインタワーズの2人ではありますが、Mackey world の奥は深く、まだまだ青春の旅は続きます。

このマッキーの曲(ほぼ)全曲レビューは「ほぼ」と揺らぎを持たせたなかで進んでいますが、
いつかやって来るであろう"アルバムリリースと(ほぼ)オンタイムレビュー"
に対応できるように、感じたこと、思ったことを書く訓練を兼ねていると思えば、この難局は乗り越えられるはず。

これ書いててハッと思いついたけれど、難局・・・と言えば、カイトの出だし

キャップの上からフードかぶり
ポケットに手を入れ立ちすくむ
君の姿はまるで
氷山に取り残されたペンギン

南極に居るペンギンと、難局に立ちすくむ君。
掛詞が仕込まれてると思うのは考えすぎでしょうか?

年明けの寒さの中、キャップにフードと外界をシャットダウンしてるかのようなそんな姿を可愛いペンギンに例える事で、君が人として愛すべき存在なんだと言おうとしているみたい。
これもまた、そうなのかは分からないけど、具体的な風景描写がされているのに、色々と含みがありそうだと、妄想に耽れるのは、この曲が槇原敬之ワールド全開だからなんだろうと思うわけです。


その反面、アレンジは比較的シンプル。

とは言え、他の曲がマニアックなまでにこだわりの音を詰め込んでいるから「比較的」という冠が必須でつきます。

ベースのリードにキーボードとコーラスが重ねられて、前・間・後奏ではエレキが曲を引き締める。
物足りなさを感じる人もいるかもだけど、最小限の音で最高のアレンジがされている。
うちの冷蔵庫の中身で一流シェフが愛情込めて作ってくれたディナー。そんな仕上がりです。

そんなお料理が美味しくない訳がなく、サビに込められたメッセージは身体の中でじわじわと広がって来る。

君がもしも違う方へ
飛んでしまわぬように
いつでも僕は君の糸を
持っているから

introductionでマッキーの愛犬のことを書きましたが、凧と凧揚げしている子供は、まるでリードを引いて散歩をしてるワンコと飼い主さんのようにも思えるし、
糸は"繋がり"でもあり、糸≒意図だとすると、君の気持ちをちゃんと分かっているよというメッセージのようにも思えます。




話は変わって、あまり記憶に無いんですけど、wikiによると、この曲はCMソングだったんですね。
そしてなんと、このアルバム収録曲の半数以上がなんらかのタイアップがついていたようです。

凄くないですか!?

タイアップの数だけ見たら、順風満帆そのもの。さすがavexさんです。

だけど、この時期は追い風ばかりでなく、ユンボの事や、松本零士氏との和解もまだ先たったので、色んな思いを抱えながらの創作活動だったんじゃないかと想像します。
向かい風を受けているカイトはマッキー自身のことなのでしょうか?

向かい風を受けながら
高く上がっていくカイト
追い風が吹かないことを
どうか嘆かないで

前に進む事だけが良いことのように感じてしまう時もあるけど、風の流れに流されずその場所に止まる事も力がいることだし、まして上に上がると言うのは凄い事。

環境を嘆くのではなくて、それが経験となって力に変わる。アルバム表題にも繋がる考えがこの曲の中にも潜んでます。

追い風が吹かないことを
どうか嘆かないで

当面の間、活動休止の今、ファンはいつか風向きが変わる事を祈るのみですが、マッキーの曲がいつも側にいてくれたように、しっかりと糸を握って待っています。

ライブではHeart to Heart の日替わり曲として一回しか歌われてないようで、勿体なさすぎる。
もっとライブで歌うべきですよ!

遠く遠くとかLOVE LETTER のようにアルバム曲なのにファンが選ぶ好きな曲ベスト10に入ってきておかしくない名曲でございます。